弘前城雪灯篭まつり

寒い気候を活かした冬のお祭り・弘前城雪燈籠まつり|基本情報・見どころ・服装のコツを解説

日本有数の豪雪地帯である弘前市。毎年2月上旬には、積雪量の多さを活かして弘前城雪燈籠まつりを開催しています。日中でも気温が氷点下に下がる日があるにも関わらず、毎年県内外から20万人以上が訪れる冬の一大イベントです。
4日ほどと短い開催期間のなかで、2階建ての雪像・キャンドルアート・雪あそび体験・夜のライトアップなど見どころが凝縮されているのが魅力。今回は、弘前城雪燈籠まつりの基本情報や魅力、服装のコツを徹底解説します。

弘前城雪燈籠まつりの基本情報

開催期間の目安毎年2月上旬
会場 弘前公園
※周辺の公共施設でもイルミネーションを実施
アクセス ●JR弘前駅・弘南鉄道弘前駅から
徒歩約30分
タクシー約10分
バス約19分
※バス停「市役所前」にて下車
●弘南鉄道弘前中央駅より
徒歩約15分
開催時刻の目安 10:00~21:00
会場周辺の駐車場 弘前公園の南東側にコインパーキング多数
※弘前公園の敷地内には駐車場なし

弘前城雪燈籠まつりの魅力

弘前城雪燈籠まつりは、1年のうちでも特に弘前市にたくさんの雪が降る2月に開催されます。メイン会場の弘前公園では地面や建物、公園の木々に雪が積もっており、一面の銀世界が広がっていますよ。
園内には雪ならではの自然な白さと、太陽の光を反射する美しい輝き活かした作品が盛りだくさん!ここでは、弘前城雪燈籠まつりの魅力を4つ紹介します。

弘前城雪灯篭まつり

2階建て以上の巨大な建物を雪像で再現!

毎年大量の雪が降る弘前市。日本有数の積雪量を活かし、弘前城雪燈籠まつりでは2階建て以上の巨大な建物を雪像で再現しています。2021年は弘前れんが倉庫美術館を再現し、SNSでもフォトスポットとして人気を博しました。中止になってしまいましたが、2022年の弘前城雪燈籠まつりでは旧函館区公会堂を再現する予定だったようです。
青空をバックに堂々と佇む姿は、まるで実物を弘前公園まで移築してきたようにも見えます。今年はどんな建物を雪像で再現するのか、楽しみにしながら弘前城雪灯籠まつりを訪れてみてくださいね。

弘前城雪灯篭まつり

冬限定で約150基の雪灯籠が見られる

弘前公園の南側にある市民広場を中心に、園内では弘前城雪燈籠まつりの期間中だけ、約150基の雪灯籠が登場します。重厚な雪灯籠が整然と立ち並んでいる景色は圧巻!1つ1つ雪を固めて作られており、間近で見てみると手作りならではの優しい雰囲気を感じられますよ。
照明を入れる部分には、弘前ねぷたまつりにも使用するねぷた絵をはめ込んでいます。それぞれ絵柄が異なるので、じっくりねぷた絵を眺めながら散策してみてくださいね。夜のライトアップが始まると照明が点灯し、暗闇の中ねぷた絵がぼんやりと浮かび上がる景色を見られます。

弘前城雪灯篭まつり
弘前城雪灯篭まつり

子供も楽しめる雪遊びの体験コーナーを設置

弘前城雪燈籠まつりでは、子供も楽しめる雪遊びの体験コーナーを設置しています。雪を使った大型すべり台やソリ専用の中型すべり台、雪遊びのワークショップなど、体験できる事柄の種類はとても豊富です。
特に、雪でできたすべり台は普段体験できない貴重なレクリエーション。雪の上を冷たい風を感じながら勢いよく滑り落ちていく感覚は、子供にとってよい思い出になるでしょう。
また、すべり台のすぐ近くでは雪上サッカーの体験も実施しています。弘前市を中心に拠点を置いているブランデュー弘前FCの選手も参加するので、サッカー好きの子供がいる家庭は要チェックです。

弘前城雪灯篭まつり

屋台で温かいご飯を食べられる

弘前公園の北側にある賀田橋の周辺では、屋台が設営されます。園内を散策したり、アトラクションで遊んだりして冷え切った身体を、できたての屋台料理で温めましょう。過去の弘前城雪燈籠まつりの屋台で購入できた料理は、ラーメンやおでんなど寒い日に食べたくなるものばかりでした。
今度のお祭りでは、どのような屋台が出店するか今から気になりますね。屋台エリアは日中から夜にかけて長時間営業しているので、昼間に訪れる方はもちろん、夜のライトアップを目当てにしている方も温かい料理に舌鼓を打てますよ。

弘前城雪燈籠まつりは寒い夜こそ楽しい!ライトアップの見どころを紹介

弘前城雪燈籠まつりでは、夜にライトアップを実施しています。真っ白な雪に、柔らかい照明の色がぼんやりと透ける様子はロマンティックです。かまくらや燈籠が立ち並んでいるエリアへ足を運ぶと、あたり一面に幻想的な世界が広がっていますよ。ここでは、弘前城雪燈籠まつりのライトアップの見どころを紹介します。

かまくらに灯る温かい光

弘前公園の西濠と蓮池の間に位置する「西の郭」では、膝下くらいの高さのミニカマクラを約300基並べています。地面からカマクラがぽこぽこと盛り上がっている様子は、なんだかかわいらしく思えてきますよ。
ライトアップの時刻になると、全てのミニカマクラにあかりが灯ります。カマクラの中で、ゆらゆらと光が揺れている景色はずっと眺めていたくなるような美しさです。

おしゃれなキャンドルアート

弘前公園の有料エリアである「北の郭」では、キャンドルアートを展示します。青森県の特産品であるリンゴの木箱と、青森県在住のキャンドル作家「YOAKEnoAKARI」がコラボしたおしゃれな作品を鑑賞できます。
木箱をピラミッドのように積み上げて、ところどころにキャンドルを置いてみたり、木箱を段違いの棚のようにアレンジしてキャンドルを並べたりと、ブティックのような素敵な空間を屋外で見られます。
木材ならではのあたたかみと、キャンドルの柔らかい雰囲気がマッチしていて、とても癒される作品ばかりです。弘前城雪燈籠まつりを訪れたときは、ぜひ見に行ってみてくださいね。

ピンク色の照明を当てたさくらのライトアップ

約2600本の桜の木を植えており、春は桜の名所として人気の弘前公園。冬になると桜の木に大量の雪が積もることを活かし、弘前城雪燈籠まつりではピンク色の照明を当てて桜が咲いたように見せるライトアップも実施しています。
ピンク色の光が雪に反射し、キラキラと輝く様子は宝石のピンクダイヤモンドのように華やか。春とはまた違う、美しい景観を見られますよ。桜のライトアップを実施しているのは、弘前公園の南側にある追手門の周辺です。

周辺の公共施設でもイルミネーションを実施

弘前城雪燈籠まつりの開催に合わせて、メイン会場である弘前公園の周辺の施設でも、特別なイルミネーションを実施しています。イルミネーションが集中している場所は、弘前公園南側の追手門周辺。弘前市役所・弘前市立観光館・弘前市立図書館などが対象エリアです。
木に緑やオレンジの照明を巻き付けて華やかに彩ったり、建物に白や赤の照明を当てたりと、さまざまな工夫が施されています。特に、1906年に建てられた洋館の旧弘前市立図書館は人気スポットです。弘前公園から、最寄り駅の弘南鉄道弘前中央駅へ向かう道中にあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

弘前城雪燈籠まつり開催期間中の弘前市の気候と服装のコツ

気象庁が公表しているデータによると、2月の弘前市の平均気温は-1.0℃、最高気温は2.5℃、最低気温は-4.6℃です。特に雪国ならではの寒さに慣れていない方は、頬や唇など外気に触れている部分が引きつるような感覚を覚えるかもしれません。
降雪量は、5cm以上積もる日がよくあります。多いときは20cm以上積もることもあるので、足元にも雪対策が必要です。弘前城雪燈籠まつりへ参加するときは、以下のポイントを抑えて服装を整えましょう。

  • アウターは厚手のダウンコートを着る
  • 暖かい裏地付きのズボンを履く
  • マフラー・手袋・カイロなどの小物を持って行く
  • 足元はスノーブーツを取り入れる
アウターはフード付きのものにしておくと、気温が下がっても顔周りまで寒さをガードできますよ。防寒対策を万全に整えて、1年に1度の冬の祭典を楽しみましょう!

しっかり防寒して雪国ならではのイベントを堪能しよう

どっしりとした雪の重みを感じられる雪灯籠、柔らかい光に癒されるキャンドルアート、一足早く春を感じられる桜のライトアップなど、見どころが盛りだくさんの弘前城雪燈籠まつり。「これも見てみたい」「あっちには何があるのだろう?」と雪で作られた作品に目移りし、ついつい長居してしまうほど魅力的なイベントです。
体験コーナーと雪のすべり台が設営されるので、子供も楽しめること間違いなし。しっかりと防寒をして、雪国ならではのお祭りを堪能しつくしてくださいね!

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