【小林漆器】弘前市の伝統工芸・津軽塗でオリジナルアイテム作りの体験してみよう!!
様々な伝統工芸がたくさんある青森県弘前市ですが、今回は得に名の知られている「津軽塗」を取り扱うお店について紹介します。
お店の名前は「小林漆器」。
商品の販売はもちろん、津軽塗の体験もできるお店です。
津軽塗は様々な工程を経て商品として販売されますが、この工程の一つである「研ぎ出し」を体験することが出来ます。
津軽塗の伝統を体験してもらうためのイベント
小林漆器は津軽塗の工程の一つである「津軽塗の研ぎ出し体験」イベントを開催していますが、なぜ開催しようとしたのでしょうか。
その理由は津軽塗の苦労や伝統などをいろんな人に知ってもらうためです。
津軽塗は研ぎ出し・つや出し・上塗りなど様々な工程を経て完成しますが、この工程を知っている方はほとんどいません。
また津軽塗は代々受け継がれてきた技術で、なかなか工程について発表する機会もありません。
そこで小林漆器は、津軽塗のすべての工程を素人の方に体験してもらうのは難しいが、津軽塗の工程の一つである研ぎ出しの部分であれば素人の方でもできると考え、2015年にイベントを開催。
その後小林漆器が開催する「津軽塗の研ぎ出し体験」イベントは多くの人が参加する人気のイベントに成長し、弘前市の小中高生や、県外からの修学旅行生、観光客の方など多くの方が参加しています。
「津軽塗研ぎ出し体験」ができる品物は何種類あるの?
小林漆器が開催している「津軽塗研ぎ出し体験」では、品物を箸・スプーン〈2,200円(税込)〉、印鑑・手鏡〈3,850円(税込)〉、おちょこ〈4,400円(税込)〉の5種類の中から選べます。
研ぎ出しにかかる時間は選んでいただいた品物によって異なりますので、参加される方は予約する際に確認してみてください。
5種類の品物の中で一番難しいのは日本酒を飲むおちょこです。
小林氏曰く「丸くて研ぎ出しづらい」との事でした。
チャレンジする方は覚悟を決めて参加しましょう!
素人でもできる「津軽塗の研ぎ出し体験」!!
「津軽塗の研ぎ出し体験」へ参加している方はほとんどが素人ですが、素人でもうまく研ぎ出しができるのでしょうか。
小林漆器のイベント担当者さん曰く「素人の方でもちゃんとできるイベントになっています」とのことで、コツを聞いてみました。
「研ぎ出し体験ではまず模様を出すために、選んでいただいた品物をやすりで削ります。
この際だいたいの方が、品物に模様が出てくるのが楽しくてたくさん削りすぎてしまい、研ぎ出しに失敗してしまいます。
そのため、やすりで模様が出てきてもほどほどでやめておくことが研ぎ出しに成功するコツですね。」とのことです。
皆様も体験する際は上記で紹介したコツを実践して、津軽塗の伝統工芸の楽しさと難しさを味わってはいかがでしょうか。
500種類以上ある豊富なアイテムの数々
小林漆器は店舗として津軽塗の品物を販売しています。
お茶碗やお椀、スマホケースなど様々な物を販売していて、その種類はなんと500種類以上です。
とても1日では見切れないほど豊富な品物がずらりと陳列されているため、どれを購入すればいいのか迷ってしまうかと思います。
そこでここからは「小林漆器」のオススメのアイテムをいくつか紹介したいと思います。
おすすめアイテムその1:真空タンブラー
おすすめ商品その1は津軽塗で仕上げた真空タンブラー〈11,000円(税込)~〉です。
真空タンブラーは二重構造となっており、冷たい飲み物は水滴がつきにくく、暖かいものは熱が伝わりにくくなっているため、非常に利便性が高いです。
また、真空タンブラーは何回も漆塗りを繰り返して仕上げる唐塗り(津軽塗の技法のひとつで穴のあいたヘラで斑点模様をつける塗り)が使われているため、非常に丈夫な商品になっています。
贈答品としても人気の高い商品ですので、小林漆器を訪れた際はぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
おすすめアイテムその2:箸
おすすめ商品その2は箸〈2,200円(税込)~〉です。
小林漆器の箸は漆を幾度も塗り重ねて仕上げていることから、箸に汚れがつきにくく丈夫な仕様となっているため、人気のアイテムです。
毎日使用する箸だからこそ、丈夫で清潔な箸を購入されてみてはいかがでしょうか。
おすすめアイテムその3:お椀
最後に紹介するおすすめ商品はお椀〈6,600円(税込)~〉です。
こちらのお椀も漆を幾度も塗り重ねて完成させた商品ですので、保温性に優れかつ丈夫に仕上がっています。
お味噌汁を入れるお椀やご飯を入れるお椀も販売していますので、毎日の食卓の色どりにちょっとした特別感を演出するアイテムとして、購入されてみてはいかがでしょうか。
小林漆器では、他にもお弁当箱やランチョンマット、文箱などを販売。
更に通販(通販サイト:kobayashishikki.com)でもこちらで紹介した商品を購入することができますので、津軽塗の品物に興味があるけど弘前へ行くことができない、という方でも購入することができます。
ぜひご利用してみてください。
津軽塗で新しいことにチャレンジしてみたい
小林漆器では津軽塗の知名度アップを図っていますが、今後の展開としてはどのようなことを考えているのでしょうか。
小林氏「今後の展望としましては、新しいことにチャレンジしていきたいです。
現在考えているのは、津軽塗を日本の若年層の方にも知ってもらうため、インフルエンサーに津軽塗で仕上げたネックレスやイヤリング、ブレスレッドなどを使用してもらい、津軽塗をもっと知ってもらいたいと思っています。
また日本国内だけでなく海外の方にも津軽塗を知ってもらいたいと思っていますので、海外の展示会などのイベントへ積極的に出店していきたいです。」とおっしゃっていました。
津軽塗が日本国内のみならず海外でも人気を博す日がすぐそこへ来ているのかもしれませんね。
まとめ
今回は「小林漆器」について色々と紹介してきました。
余談ですが、小林漆器の「津軽塗の研ぎ出し体験」が予約できなかった場合の秘密の裏技があります。
それは津軽藩ねぷた村へ向かうことです。
津軽藩ねぷた村では「小林漆器」の従業員が常駐して津軽塗の研ぎ出しを教えて下さるので、こちらでも体験が可能です。
今回のように、青森県弘前市にある観光スポットや伝統工芸を気軽に体験できるスポットなどをどしどし紹介していきますので、次回もお楽しみに。
店名 | 小林漆器株式会社 |
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場所 | 青森県弘前市東城北3-3-12 |
営業時間 | 9:00~17:00(年中無休) |
電話 | 0172‐34‐5681 |
公式 | ・HP https://kobayashishikki.com/ |
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