青森県弘前市の中心に位置する弘前城・弘前公園。
櫓や城門、天守が残っており、国の重要文化財に指定されています。
さくらまつりの時期は大変賑わいますが、弘前城は春以外も魅力があります。
広大な敷地を有する弘前公園
参考:弘前公園総合情報
弘前藩の藩主であった津軽氏の居城跡である弘前城跡。
この弘前城跡を公園として開園したのが弘前公園です。
弘前公園の面積は広大で、49万2000㎡〈東京ドーム約10個分〉の敷地を有しています。
シーズンごとに様々なイベントが開催され、春になるとソメイヨシノやシダレザクラなど52種類約2600本の桜が咲き誇り、多くの観光客を魅了。
また秋には弘前公園内が紅葉で色づき、冬になると「弘前城雪燈籠まつり」が開催されています。
このように、シーズンごとによって色々な変化を楽しむことができる、 弘前公園の広大な敷地を散策する際のオススメルートについて、紹介したいと思います。
弘前公園のオススメ散策ルートはこれで決まり!!
参考:弘前公園総合情報
弘前公園は三の丸東門・北門(亀甲門)・追手門のどこからでも入園できますが、オススメの散策ルートは弘前市役所の近くにある追手門からの入園です。
シーズンごとに見ごたえのある景観を有する二の丸南門(通称・南内門)をくぐり、下乗橋へ。
下乗橋は、かつて弘前藩主以外の藩士が、この橋の手前で馬を降りて渡るように定められたことが由来となっています。
下乗橋をゆっくりと渡った後、弘前城跡の本丸へ向かうのがオススメの散策ルートです。
追手門から本丸までの所要時間としては、10分ほどかかる行程です。
それでは次にシーズンごとの弘前公園内のおすすめスポットを紹介しましょう。
【春の見どころ】ハートマークの桜
参考:弘前公園総合情報
弘前公園では、桜の季節になると「弘前さくらまつり」を開催。
弘前公園内にある52種類約2600本の桜が次々に咲き誇ります。
桜が咲く季節になると多くの観光客が弘前公園を訪れ、園内に咲き誇っている桜を愛でながら散策しています。
弘前公園内には、桜の景観を楽しめるおすすめスポットがいくつもあります。
例えば、弘前城跡の外濠から望むことのできる、濠が桜の花びらで埋め尽くされる花筏〈はないかだ〉。
外濠が桜の花びらでピンク一色に染まり、SNSでも話題になっている絶景スポットです。
この花筏は、天候と気候の条件により、様々な表情を楽しめるスポットになっています。
弘前公園には他にも、様々な桜のスポットがあります。
ここで紹介するのは近年SNSでも話題になっており、2本の桜の枝が重なり合ってハート形に見える「ハートマークの桜」が望めるスポットです。
このハートマークの桜が望めるスポットは、弘前公園二の丸にありますので、ぜひ「弘前さくらまつり」の季節に探してみてください。
【夏の見どころ】弘前城植物園を彩る初夏のバラ
参考:弘前公園総合情報
弘前公園では春・秋・冬の3シーズンにそれぞれイベントが開催されています。
夏のシーズンには弘前市内で「弘前ねぷたまつり」が開催され、賑わいを見せます。
「弘前ねぷたまつり」の少し前である初夏の弘前公園にも、見どころがあります。
初夏の見どころは、園内三の丸にある弘前城植物園のバラです。
弘前城植物園のバラは6月中旬が見頃で、約110品種、380株が植えられています。
赤色・黄色・白色と様々なバラが咲き誇り、地元の方や観光客で賑わいを見せています。
6月中旬頃に弘前市を訪れる機会があれば、弘前城植物園のバラを見てはいかがでしょうか。
【秋の見どころ】東内門付近のきれいな紅葉
参考:弘前公園総合情報
秋の弘前公園では、「弘前城菊と紅葉まつり」を開催。
園内は紅葉で色づき、様々な絶景スポットが随所にありますが、ここで紹介するおすすめスポットは、二の丸東門(通称:東内門)から望む紅葉です。
東内門近くの石橋周辺は日当たりもよく、晴天時には鮮やかな紅葉を楽しめます。
更に東内門付近には桜の木も多いため、桜の葉っぱがオレンジ色に色づき、見ごたえのあるスポットです。
夜間になると紅葉がライトアップされ、日中とは違った雰囲気が味わえます。
また弘前城植物園は「弘前城菊と紅葉まつり」のメイン会場となっており、菊やきれいに色づいたイチョウなどが楽しめます。
紅葉シーズンに弘前公園を訪れる方は、東内門のおすすめ絶景スポットから紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【冬の見どころ】弘前公園の木々たちが変化し、幻想的な雰囲気が楽しめる「弘前城雪燈籠まつり」
参考:弘前公園総合情報
弘前公園内は冬になると全域が冠雪し、春や秋とは違った幻想的な雰囲気が広がります。
冬の弘前公園では「弘前城雪燈籠まつり」を開催。
園内の見どころとしてまず挙げられるのが、雪の重さから木々の枝折れを防ぐため施された雪吊りの頭飾りです。
雪吊りの上部に取り付けられた頭飾りは、干支やキャラクターなど様々な形をしており、「弘前城雪燈籠まつり」に訪れた観光客を魅了しています。
「弘前城雪燈籠まつり」中の弘前公園では、夜間も幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
例えば、ねぷたの鏡絵や見送り絵などを雪にはめ込み、後ろからライトを当てて光で照らした「津軽錦絵大回廊」が見どころです。
他にも弘前公園内には、地元の方達が協力して制作した雪燈籠や様々なキャラクターの雪像が出現し、観光客をはじめ多くの人たちを楽しませています。
2014年から「弘前城雪燈籠まつり」の会期中に開催されているプロジェクションマッピングもオススメ。
また2017年には弘前市内を舞台にしたアニメ「ふらいんぐうぃっち」とコラボ。
それぞれの年によって見どころ盛りだくさんのイベントが開催されます。
「弘前城雪燈籠まつり」のシーズンに弘前公園を訪れるのであれば、ここで紹介した見どころを楽しんでみてはいかがでしょうか。
弘前城本丸のオススメルートは??
弘前公園のオススメルートやシーズンごとの見どころを紹介してきましたが、弘前城本丸はどのような行程を巡るのがベターなのでしょうか。
ここからは弘前城本丸内のオススメルートや見どころについて紹介しましょう。
オススメルートでめぐる際の所要時間は約20分になります。
弘前城天守がある本丸と北の郭のエリアは有料区域になっており、入園料は下記のとおりです。
※入園料:個人大人(高校生以上)320円・小中学生 100円
まずは下乗橋近くにある南口券売所からチケットを購入後、弘前城本丸入口へ。
本丸の入口に見所スポットがあります。
それは「鶴の松」と「亀石」です。
参考:弘前公園総合情報
「鶴の松」の樹齢は300年~500年と言われている、松の古木です。
参考:弘前公園総合情報
また「鶴の松」の向かいにある「亀石」は巨石で作られた石垣であり、400年前の築城時からあるものとされています。
次の見どころは、弘前城本丸の仮設展望台です。
こちらの展望台から望む景色は格別で、晴天時には日本百名山に選ばれた「岩木山」と本丸中央部に移設中の「天守」の二つを見られる絶景スポットです。
そのため春には満開になった桜を眺めながら、秋には紅葉で色づいた弘前公園を眼下に望みながら、「天守」と「岩木山」を望めます。
この展望台は、弘前城本丸石垣修理工事終了後に撤去する予定ですので、ぜひ今しか見られない絶景を眺めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、シーズンごとに分けた弘前公園のおすすめスポットやおすすめルートなどについて紹介しました。
余談ですが、弘前公園をすべて巡ると、所要時間としてはだいたい2時間半ほどかかり、疲れてしまう方がいらっしゃると思います。
そこで、ほっと一息つける武徳伝休憩所と呼ばれる休憩場所も弘前公園には用意されていますので、次回以降の記事では弘前公園内にある休憩所などについても紹介したいと思います。
今回のように弘前市内にある様々な見どころや飲食店などを紹介していきますので、次回の記事もお楽しみに。
施設名
弘前城/弘前公園<鷹揚園>
場所
青森県弘前市下銀町〈弘前駅から車で約12分〉
TEL
0172‐33‐8739
有料時間
午前9時~午後5時
有料期間
※入園料(4月1日~11月23日までの期間、弘前公園の一部区域を有料化。)
※2 11月24日から翌年3月31日まで有料区域が無料になり、天守が閉館となります。
HP
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/gaiyou/shisetsu/park/2015-0217-1525-48.html
有料区域料金
下記に記載
【単独券】「弘前城(本丸・北の郭)の一日入園券」
個人 大人(高校生以上) 320円 子供(小・中学生) 100円
団体 大人(高校生以上)250円 子供(小・中学生)80円
【弘前城通年券】
「弘前城(本丸・北の郭)の年間入園券」
個人 大人(高校生以上)1040円 子供(小・中学生)310円
【共通券】
「弘前城(本丸・北の郭)・弘前城植物園と藤田記念庭園の1日入場券」
個人 大人(高校生以上)520円 子供(小・中学生)160円
団体 大人(高校生以上)470円 子供(小・中学生)130円
【共通通年券】
「弘前城(本丸・北の郭)・弘前城植物園と藤田記念庭園の共通通年入場券」
個人 大人(高校生以上)2090円 子供(小・中学生)620円