【hammock】静けさも楽しめる隠れ家カフェ&ヘアサロン

弘前市城東エリアは、大型の店舗や新しい病院も多く、城下町の雰囲気とはまた異なる空気感がある新興住宅地。
循環バスが通る、大きめの通り沿いにありながらも、静かでおひとりさまでもゆっくり楽しめると人気の複合店・hammock。
今回は、カフェとヘアサロンそれぞれの担当者さんにお話を伺いつつ、その魅力を探りました。

ふたつの扉が並ぶ複合店 hammockとは?




hammockには、左右ふたつの扉が並びます。
向かって左側が、カフェ。
右側は、ヘアサロン。
中に入ってみると、ふたつのお店は壁で完全に仕切られているので、お互いの様子を見ることはできません。
ですが、ヘアサロンでカラーやパーマの合間に、カフェのお茶をオーダーすることができますし、逆にヘアサロンの予約時間までをカフェでゆっくり待つこともできます。

今でこそ、弘前にもこうした複合店がいくつかありますが、2006年11月にhammockがオープンした頃は、まだ珍しい形態でした。
最初の店舗は、元からあった建物の中をガラス戸や壁でリノベーションしたものだったので、一つの入口を共用していました。
2017年3月、現在の店舗へ移転した時に、カフェとヘアサロンは完全に分かれ、2つの扉が並ぶ形になりました。

きっちりと役割を分けているようで、どことなく繋がっていると感じられる場所。
違うようで、同じ空間をシェアしているカフェとヘアサロン。
それがhammockの魅力と言えるかもしれません。

左の扉:カフェ いつもそこに在り続ける場所




hammockのカフェスペースは、コロナ禍が続いたこともあり、カウンター以外はペア席のみになっています。
そのため3名様以上のグループで利用される場合は、事前に予約いただいて席を準備するように対応しています。

hammockのカフェ担当・一戸さんが、カフェについてお話してくださいました。
「ひとことでカフェと言っても様々な形があるし、弘前にも素敵なお店はたくさんあります。
自分の店はどんなお客さんに向いているのかあらためて考えてみると、1人で静かにゆっくりしたいとか、対面でじっくり話したいお客さんに合っているなと感じました。」
白を基調としたシンプルな空間は、ほどよい距離感のテーブル配置ということもあり、ひとりでも過ごしやすく、落ち着いた雰囲気です。

週替わりで少しずつ変わるフードメニューは、パスタをメインにしつつ、オムライスやカレーが並ぶこともあります。
また、オーダーが入ってから焼くフレンチトーストも、デザートとして人気です。
ドリンクは様々ですが、hammockでは開店当初から国産紅茶をメインにしています。
「紅茶専門店ではありませんが、カフェを始めるにあたって美味しいと感じたのが国産の紅茶でした。
運良く出会った静岡と沖縄の農園さんとは、ありがたいことに今でもお付き合いが続いています。」

ちいさなカフェだからできること、逆にできないことを考えながら店づくりをしている一戸さん。
無理しすぎないことが、hammockの居心地良さにつながっているのかもしれません。
そんな一戸さんですが、最初から飲食業界に興味を持って目指していた訳では無いと話します。
「自分は、工業高校の出身で、建築系の会社の営業職として社会人になりました。
その後、色々と考えている中で、縁あって誘われた飲食店での仕事が、楽しくて性に合っているように感じました。」

職業として、飲食業界の楽しさだけでなく、厳しさも充分知った上で、仲間たちと色々考えていた楽しいことが実現した場所。
そして、いつもそこに在る店であり続けながら、内側では少しずつ変化しているのがhammockです。
「こだわりすぎず、自分たちができることを考えて、変化や改良を楽しみながら続けていきたいですね。」

右の扉:ヘアサロン 緊張せず自分らしく過ごせる時間を




サロンは、一見、美容室とは思えない雰囲気の空間になっています。
植物も多く、少し使い込んだテイストの什器類が並ぶ様子は、どこか雑貨店のようにも感じさせます。
「美容室というだけで、緊張してしまう方もいると思います。
なので、友だちの家を訪問するような気軽さで入ってもらえるようなイメージにしています。」
hammockのヘアサロン担当・大川さんは、そう話してくれました。

漠然と、美容師を仕事にしてみようかな、くらいの気持ちで専門学校に入った大川さんは、そこでの実習がとにかく楽しかったと話します。
そこから現在まで、様々な出逢いもあり、楽しく働いているうちに、飽きること無くずっと続けてこられたのだそうです。
「最初は大規模なお店で、それから個人のお店でも働いてみました。
美容師という仕事そのものは同じだけれど、もしかすると働く環境には変化を求めていたのかもしれません。」

専門学校や、その後勤務した美容院でも、そしてもちろん現在でも。
人間関係には、とても恵まれていると感じているのだそうです。
「出会った人たちのおかげで、今でも楽しく美容師の仕事が続けられていて、私はとてもラッキーだなと思っています。」
起業ありきではなく、普段の会話から徐々に盛り上がり、仲間同士で動き出して開店したお店。
それがhammockでした。

営業を続ける中で、美容師としてだけでなく、ピラティス講師の資格も取った大川さん。
「ピラティスの知識を得たことで、髪だけじゃなく、体も心も変化を楽しめるようなサポートをしていけたらいいなと思っています。」
美容室に行くことそのものに緊張する方もいるでしょう。
自分がなりたい姿について、相談しにくくて困っている方もいるでしょう。
少しでもその気持ちを和らげたい、と大川さんは考えています。

hammockのヘアサロンは、美容師は1人だけ。
鏡の前で、対応できるお客さまも、1人だけ。
だからこそ、居心地の良さを大切にしています。 
「自分もお客さんも、自分らしくリラックスできるような場所になれたらいいなと考えています。」

そしてこれからもhammockの日々はつづく




工業高校の建築科出身で、デザイナーという一面を持つ一戸さんが、現在の店舗を建てる時にイメージしたのは「箱」でした。
「カフェだからとかヘアサロンだからという考えよりは、中のレイアウトを変えれば、多様に使える。
そんなシンプルな箱をデザインしました。
知人の職人さんたちの手を借りながら今の形ができています。」

実際、hammockはカフェもサロンも、大きな作り付けの物はありません。
テーブルや棚を動かすと、広く使うことができます。
レイアウト次第で様々なことに挑戦できる空間であること。
物も想いも詰め込み過ぎず、余白のあるスペースであること。

こうした物理的なハード面の部分を得意とする一戸さんと、お客様の視点や気持ちといった心理的なソフト面の部分に気が回る大川さん。
そんなふたりのバランスがうまく作用しているのもまた、hammockの魅力であり、強みであるのかもしれません。

カフェだけを純粋に楽しみたい。
ヘアサロンでゆっくり施術を受けたい。
どちらにも応えられるスペースになっているhammock。
そして、両方を合わせて楽しむことができる場所でもあります。
扉はふたつ、中もふたつ。
だけどどこか繋がって、ひとつ。
それがhammockらしさとも言えるでしょう。

バス通り沿いではありますが、ちょっぴり奥まっているので、車だとうっかり見過ごしてしまいそうな場所。
まちなかだけれど、隠れ家気分が味わえるhammock。
カフェを楽しみたい方も、ヘアスタイルを整えたい方も、ぜひその扉を開いてみてください。

〇店名:hammock(ハンモック)
〇場所:弘前市早稲田3-9-2
駐車場 店前に6台分
〇営業時間:12:00~20:00(カフェLO19:00)
〇定休日:月曜日
〇公式
HP https://hammock2006.com/cafe
・Instagram 
 カフェ https://instagram.com/hammock_2006
 ヘアサロン https://instagram.com/hammock_h
〇その他
 ・3名以上でご利用の場合はお席の準備のためご予約をお願いしております
 ・最新の情報はSNSで発信しております
 ・ヘアサロンのご予約はお電話でのみ受け付けております(0172-26-9126)

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