弘前の冬は雪が積もり寒いイメージがありますが、冬だけの期間限定イベントがあるのを皆様ご存じでしょうか。
そのイベントは「冬に咲くさくらライトアップ」です。
春にしか咲かない桜が、冬に咲くという逆説的な意味合いを持つイベント名ですが、どのようなイベントなのでしょうか。
今回は「冬に咲くさくらライトアップ」について紹介していきます。
冬に咲く桜ライトアップとはどのようなイベント!?
2022年12月1日から開催している「冬に咲くさくらライトアップ」イベント。
「冬に咲くさくらライトアップ」イベントはいったいどのようなイベントなのでしょうか。
「冬に咲くさくらライトアップ」イベントは「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」にも選ばれた弘前の桜を、冬にも楽しんでほしいという思いから開催されました。
今回で5周年を迎えます。
その開催に繋がったきっかけはちょっとした偶然でした。
カメラで撮影した一枚の写真がきっかけで
「冬に咲くさくらライトアップ」を始めたきっかけは2016年に弘前公園で撮影した一枚の写真だったそうです。
冬に咲くさくらライトアップ実行委員であり、イベントの発起人である米山氏は「雪が降り積もった弘前公園の一角をピンクがかった街灯がうっすらと照らしていました。
桜の枝に雪がこんもりと降り積もっている姿をカメラで撮影した際、桜が満開に咲いているような様子を撮ることができました。
この写真を地元の方に見せたりSNSへ投稿してみたりしたところ、本物の春の桜と間違える方が続出しました。
これは冬の弘前の観光コンテンツになるんじゃないかと考え、ライトアップをしてみようと思い立ちました。」と仰っていました。
米山氏はこうして2017年にクラウドファンディングで多くの支援を得て、「冬に咲くさくらライトアップ」イベントを開催。
初めて開催した「冬に咲くさくらライトアップ」イベントで撮影した写真をSNSで投稿したところ、爆発的に知名度が上がり、多くのメディアでも取り上げられたそうです。
こうして一躍有名になった「冬に咲くさくらライトアップ」は毎年多くの方の協力を得るとともに、多くの観光客が訪れるイベントへと成長しました。
明るい気持ちで地元の人が冬を越せ、イベントをきっかけに弘前のファンになってほしい
「冬に咲くさくらライトアップ」イベントですが、どのような思いが込められているのでしょうか。
弘前市の冬の温度は、気象庁の過去30年間のデータによれば〈12月~3月まで〉、最低気温は約-2℃~-3℃ととっても寒い日が続き、降雪量も大変多い地域です。
弘前市の人々は厳しい冬を過ごしていかなければなりませんが、「冬に咲くさくらライトアップ」イベントを見て、少しでも地元弘前の人々を元気づけられればいいなとの思いが込められているそうです。
「冬に咲くさくらライトアップ」イベントにはもう一つ思いが込められています。
それはこのイベントがきっかけとなって冬の弘前市にも多くの観光客が来てくれるようにとの思いです。
冬の弘前市では春・夏に比べて観光客数も少なくなる傾向にあるそうです。
そのためSNSやメディアで取り上げられたこのイベントをきっかけに、弘前市のウィンタースポーツや冬の食材、温泉などを楽しんで、弘前市のファンになってくれればとの思いが込められているそうです。
「冬に咲くさくらライトアップ」の見所その1:桜を照らす5色の色
「冬に咲くさくらライトアップ」の見所その1は桜を照らす5色の色です。
視覚的に観光客や地元の方々が楽しめるよう、昨年度から一部エリアにフルカラーLEDライトを設置。
今年度は定番の一つである桜色を筆頭に、みどり・オレンジ・青・白の5色のライトを時間ごとに点灯させています。
桜色はとっても人気で評判を博していますが、幻想的な雰囲気の青色も人気だそうです。
また白色も人気の色だそう。
地元の方の要望を受けて追加した白は、冬の晴れた朝に輝いて見える雪をイメージしています。
幻想的な風景を、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
「冬に咲くさくらライトアップ」の見所その2:追手門前のライトアップ
「冬に咲くさくらライトアップ」の見所その2は、追手門前のライトアップです。
追手門前はイベント開催中とても人気の場所で、ここでは桜の木がピンク色や青色など様々な色に変化して照らされます。
そしてこの追手門近くには弘前市のマスコットキャラクター・たか丸くん像があるのですが、こちらもライトアップされています。
さらに、追手門前から弘前市役所の方へ歩いていただいた場所には、もう一つの見所があります。
ちょうど追手門と弘前市役所の間ぐらいの場所なのですが、こちらから弘前城を眺めると、現在開催している弘前エレクトリカルファンタジーのライトアップを楽しめます。
ぜひ今年の冬、弘前へ遊びに行ったら、こちらの場所から豪華な風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「冬に咲くさくらライトアップ」見所その3:雪が降らない晴天時にしか買えない晴れ男・晴れ女証明書
「冬に咲くさくらライトアップ」は2022年12月1日~2023年2月28日まで開催しているイベントですが、雪が降っていなくて物足りない、なんて状況もあるかもしれません。
雪が降っていない日には「晴れ男・晴れ女証明書」を購入することができます。
この「晴れ男・晴れ女証明書」は弘前観光コンベンション協会が、冬に咲くさくらライトアップと共同で行っているイベントです。
雪が降らない日にライトアップイベントへ訪れた方にも、晴天時の弘前観光を楽しんでほしいとの思いが込められています。
この「晴れ男・晴れ女証明書」の表面へは「雪ミク」のデフォルメキャラクターが描かれており、裏面には白雪とわさんが描いたかわいい雪ミクが描かれています。
「雪ミク」は冬に咲くさくらライトアップと並行して開催されている、「ひろはこ冬の観光キャンペーン〈2022年12月1日~2月28日〉」というイベントで生まれたキャラクターです。
この証明書も雪が降っていない日とその翌日しか買えない貴重な品物ですので、晴れの日に訪れた方はぜひこちらを購入してみてはいかがでしょうか。
忠実に桜を表現できるように
今回は「冬に咲くさくらライトアップ」について、色々と紹介してきましたが、最後に「冬に咲くさくらライトアップ」の実行委員である米山氏に今後の展望を伺うことができましたので、紹介したいと思います。
米山氏「今回で6年目を迎える冬に咲くさくらライトアップのイベントですが、初期の頃は本当に色々と苦労を重ねました。
そして今年で、基礎的な部分はある程度確立できたと考えております。
今後は、弘前城に咲き誇る春の桜の色を忠実に再現できるように、ライトのクオリティ向上を目指しながら実施していきたいと思っております。
見に来ていただいた方々に喜んでいただけるように邁進していきます。」と仰っていました。
毎年色々と工夫を凝らしている「冬に咲くさくらライトアップ」。
今年もとってもきれいで多くの観光客や地元の方からも好評を得ているそうで、来年にはどんな色付きを私たちに見せてくれるのか、今から楽しみですね。
ぜひ今年の冬、長期休暇が取れる方は弘前へ「冬に咲くさくらライトアップ」の幻想的な景観を眺めに行ってはいかがでしょうか。
まとめ
今回は弘前市の冬の名物イベントの一つである「冬に咲くさくらライトアップ」イベントについて色々と紹介してきました。
ライトアップされる時間帯は、日没~22:00までです。
夜間になるとグッと気温が冷え込みますので、弘前市内にある飲食店やカフェで、休憩がてら暖まるのも良いかもしれませんね。
今回のように弘前市内にあるイベントや観光地、飲食店など、ネットには載っていない情報を交えながら今後も紹介していきたいと思います。
次回もまたお楽しみに。
イベント名:冬に咲くさくらライトアップ
イベント期間:2022年12月1日~2月28日まで
ライトアップ時間:日没~22:00まで
HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/hirosaki-fuyusakura/