名所をめぐって弘前を知る。歴史深い旧跡や公園から大自然レジャーまで紹介!

観光

弘前市には「弘前城」や「弘前公園」、「岩木山神社」に「津軽藩ねぷた村」など名所と言われる旧跡や公園がたくさんあります。
 
この記事では、弘前市への旅行を考えている方や、弘前市のことをもっと知りたいという方へ向けて、市内にある各名所をご紹介します。
 
体験型のおすすめレジャーも合わせてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
 

公園から知る弘前の街


ここでは、弘前市内にある有名な公園を4つご紹介します。
大規模なイベント会場となる公園や、まるで大正時代へタイムスリップしたかのような感覚を味わえる施設もあるので、要チェックです。
 

弘前公園(鷹揚園)


 

弘前市の公園といえば、市の中心部に位置する「弘前公園」は欠かせません。
 
総面積約49万2000平方メートルと広大な敷地を有する「弘前公園」。
日本の都市公園100選、日本のさくら名所100選などにも選ばれています。
 
公園の敷地には、藩政時代に建てられた「弘前城」が鎮座しており、天守や城門なども含め大規模な城郭が今もなお残された状態です。
このような史跡が公園として一般開放されているのは全国的にも珍しいことで、弘前市の観光地として人気を博しています。
 
そんな「弘前公園」では季節ごとにさまざまなイベントが開催されています。
春には日本一と言われる「弘前さくらまつり」、秋には「弘前城菊と紅葉まつり」など。
その時々で違った表情を見せてくれる公園なので、何度訪れても飽きません。
弘前城公園では、ぜひやぐらや堀、そしてそこにいる動植物を見てもらいたいです。
弘前城公園には天守、丑寅やぐら、辰巳やぐら、未申やぐらが現存しており国指定の重要文化財となっています。
公園を囲む外堀、中堀、内堀、西堀があり、堀を取り囲むように数多くの桜の木が植えられています。桜の季節に公園を訪れると堀の水面にも桜が映りとても綺麗です。
公園内には鶴の松、ツルマサキ、太郎杉のむき、ネズコ、ケンポナシなどがあり、たくさんの自然が残っているので鳥などの動物もみることができます。

公式サイトには、散策モデルコースが4つ記載されています。

  • 雪灯籠まつりを楽しむコース
  • 弘前さくらまつりコース
  • 洋風建築を歩いて観てまわろう!コース
  • 伝統建築を歩いて観てまわろうコース


詳しくは公式サイトをご覧ください。
 
所在地

〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1

アクセス

弘前駅からタクシーで10分 市役所から徒歩4分

問い合わせ

【みどりの協会】0172-33-8733

公式サイト

https://www.hirosakipark.jp/outline.html 

 

藤田記念庭園



出典先:藤田記念庭園
 
「藤田記念庭園」は、弘前市出身の藤田謙一氏(日本商工会議所初代会頭)が大正10年に造らせた別邸です。
岩木山を望むことができる江戸風の庭園には、趣深い洋館が建てられています。
この洋館は弘前市を代表する近代建築家である堀江佐吉の子孫が設計しました。ステンドグラスや窓ガラスなど当時のものがそのまま残っています。
庭園内は高さ13mの崖を挟んで高台部と低地部に分かれています。高台部では岩木山を眺望できる借景式庭園となっていて、低地部では散策しながら花菖蒲やツツジの群落、滝などの景色の変化を楽しむことができます。
 
園内には「大正浪漫喫茶室」と「クラフト&和カフェ」という2つのカフェがあります。
 
赤いとんがり屋根が目印の「大正浪漫喫茶室」は、その名の通り大正時代の雰囲気がそのまま残る喫茶室です。
特に窓際の特等席でいただく、市内6種類のアップルパイは格別です。
 
そして「クラフト&和カフェ」では、和をテーマにしたメニューをいただけるほか、津軽の工芸品も展示・販売しています。
 
所在地

〒036-8207 青森県弘前市上白銀町8

アクセス

弘前駅からタクシーで15分

問い合わせ

【藤田記念庭園】0172-37-5525(4~11月)

【みどりの協会】0172-33-8733(12~3月)

公式サイト

http://www.city.hirosaki.aomori.jp/gaiyou/shisetsu/2014-1206-1549-48.html 

 

弘前市りんご公園


 

「弘前市りんご公園」は、約9.7haという広大な敷地のなかに、約2,300本(80種)のりんごが植えられている公園です。
 
園内にある「りんごの家」では、季節に応じた旬のリンゴやりんごにこだわった商品が約1,200種類販売され、弘前のマスコットキャラクターのたか丸くんグッズも販売しています。弘前市内数店舗のアップルパイも取り揃えており、ここを訪れると食べ比べすることができます。
りんごのお酒を醸造する施設「kimori」では、工房の見学や有料で試飲ができます。醸造されたシードルは、りんごの家で販売しています。
「すり鉢山展望台」は、津軽藩時代に作られた人工の山で、大砲などの的として使われていました。現在では岩木山や弘前市街地も見渡せる展望台となっています。
 
このように弘前市りんご公園は、見どころがたくさん詰まっています。
 
団体の場合は事前の予約が必要ですが、園地散策ガイドを無料で提供しています。津軽昔語りも1日2回実施していて、津軽弁で昔話を聞くことができます。
喫茶・軽食コーナーにはリンゴを使ったオリジナルメニューが数多く提供されています。りんごソフトクリームや弘前市のソウルフード「いがめんち」が食べられます。リンゴペーストを麺に練り込んだリンゴラーメンも食べることができます。ぜひ、ご賞味ください。
 
そしてさすが、りんご生産日本一と名高い弘前市。
園内では、季節ごとにさまざまなイベントが開催されており、いつ訪れても楽しめるようになっています。
 
8月上旬~11月上旬にできる「りんご収穫体験(有料)」も必見です。
 
所在地

〒036-8588 青森県弘前市大字白銀町2-1

アクセス

弘前駅からバスで20分 徒歩7分

問い合わせ

0172-36-7439

公式サイト

https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id=ringopark

 

弘前城植物園


出典先:弘前城植物園
 
「弘前城植物園」は、昭和63年に弘前公園内に開園した植物園です。
7.6haの広々とした園内は、23のゾーンに分けられており、1,500種、12万4,000本の植物が植えられています。
 
湿性植物園やロックガーデン、白神山地生態圏などたくさんの植物を見ることができます。湿性植物園では、春にはオオヤマレンゲや、ヒトツバタゴなどが咲いています。
ロックガーデンでは、春はサクラソウ類、初夏にはラベンダーが咲きます。
さまざまなテーマに沿った庭園が用意されていますが、一番の見どころは「三の丸庭園」と「大石武学流庭園」です。この2つの庭園は、江戸時代から昭和そして現在までの時代の流れを感じられることが魅力です。
「三の丸庭園」は江戸時代後期に茶人・野本道玄によって作られた庭園で、芝庭園に湾曲を多用した枯池を設けています。角柱型の自然石を立てて滝のように見せたり、川原石で水の流れを表現しています。
 
「大石武学流庭園」は、武学流6代目を次ぐ外崎亭陽によって作られました。池泉の奥に設けた小高い築山に、ひときわ大きな立石を置いていて、表情のある巨石で滝石組を表現しています。また手前の岩島から時計回りに岩島が3石並び、弘前城 二の丸庭園でみられたような夜泊石風の意匠も確認できるでしょう。
 
このようにこの2つの庭園ではそれぞれ、江戸自体の枯山水と、昭和の石武学流庭園の両方を楽しむことができます。どちらも自然の美しさを残しつつも人工的な造形が施されており、訪れた人に感動を与えてくれます。
開園期間中はいつでも季節ごとの植物を楽しめますが、「弘前さくらまつり」や「弘前城菊と紅葉まつり」の時期の桜や紅葉は、また特別な美しさを見せてくれます。
 
所在地

〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1−1 弘前公園三の丸内

アクセス 

弘前駅からタクシーで10分 市役所から徒歩4分

問い合わせ

【みどりの協会】0172-33-8733

公式サイト

https://www.hirosakipark.jp/523.html 

 

名所・旧跡から知る弘前の街


かつて弘前藩の城下町であった弘前市には、国の史跡として登録された「弘前城」をはじめ、多くの旧跡が残されています。
 
そして、明治以降は外国人教師を招いての「学都 弘前」を目指したことから、たくさんの洋館も立ち並んでいます。
 

史跡 弘前城


 
「弘前公園」内に建つ「弘前城」は、藩政時代に津軽統一を果たした、津軽為信によって計画され、二代目の信枚によって築城されました。
その後、廃藩までの260年間は津軽氏の居城として使用されていました。
 
現在でも天守閣や3棟の櫓(やぐら)、5棟の城門が残されており、重要文化財として指定されています。
また、城跡の保存状態の良さも認められ、昭和27年には国の史跡として指定されました。
 
「弘前城天守」は寛永4年に落雷で焼失し、183年後の文化7年に隅櫓を改装することで再建されました。
開館期間中には天守まで登ることができ(有料)、弘前市の街と岩木山を一望することができます。
 
所在地

〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1

アクセス

弘前駅からタクシーで10分 市役所から徒歩4分

問い合わせ

【みどりの協会】0172-33-8733

公式サイト

https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/details.html?id=API00100000205

 

旧弘前市立図書館



 
明治39年に堀江佐吉によって建築された「旧弘前市立図書館」。
 
木造3階建ての洋風建築で、八角形の双塔をもったルネサンス様式を取り入れつつも、所々に和風様式も垣間見える、趣深い建物になっています。
 
市民図書館として使用されていたのは昭和6年まで。
現在、1階は当時の「旧市立図書館」を復元し関係資料を展示するスペースとなっています。
また2階には、地方出版物の紹介やビデオによる文学碑めぐりコーナーなどが用意されています。
 
所在地

〒036-8356青森県弘前市下白銀町2-1

アクセス

JR弘前駅より徒歩30分弘南バス「駒越線」または「茂森新町線」市役所前下車・徒歩1分

問い合わせ

【弘前市文化財課】0172-82-1642

公式サイト

https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/details.html?id=API00100000023 

 

弘前れんが倉庫美術館



 
「弘前れんが倉庫美術館」はもともと、「吉野町煉瓦倉庫」という酒造工場として建てられた倉庫でした。
 
「吉野町煉瓦倉庫」は近代産業遺産として弘前の風景を作ってきました。
そんな貴重な建物を残すべく「記憶の継承」をコンセプトに、2020年に美術館として開館しました。
 
館内には、弘前や東北地域の歴史・文化にまつわる作品が展示されているほか、市民のためのギャラリーやスタジオ、ライブラリーとしても機能しています。
 
歴史的な建造物のなかで国内外の先進的なアートに出会える、貴重な施設です。
2022年1月20日〜2月28日までは臨時休館しています。
観覧料は展覧会によって異なります。
 

あらためまして、こんにちは!―れんが倉庫→美術館へー

2021年度冬プログラムで、2022年2月11日〜3月21日までの期間開催予定の展示会です。
コロナ禍で展示会のありようが変化したため、弘前にできた新しい美術館とその作品を改めて紹介する展示会です。
れんが倉庫が美術館に生まれ変わる過程を記録した作品など、ドキュメントを中心に展示します。

会期

2022年2月11日〜3月21日まで

休館日

火曜日開館時間9:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで)

主催

弘前れんが倉庫美術館

観覧料

一般:800円

大学生・専門学生500円

 
所在地

〒036-8188 青森県弘前市吉野町2-1

アクセス

弘前駅から土手町循環バスで8分「土手町十文字」下車 徒歩4分

問い合わせ

0172-32-8950

公式サイト

https://www.hirosaki-moca.jp/ 

 

岩木山神社



出典先:青森県観光情報サイト|岩木山神社
 
津軽富士とも呼ばれている岩木山の麓に建っているのが「岩木山神社」です。
 
創建約1,200年という長い歴史を持ち、「お岩木さま」「お岩」と地元の方から親しまれてきました。
 
「奥の日光」という異名をもつ程の美しい社殿は、現在に至るまで何度か焼失し、江戸時代に再建された過去があります。
 
杉並木に挟まれた参道を進んだ先には、重要文化財に指定された建物や、逆立ちをした狛犬が出迎えてくれています。
 
近年では、恋愛運や金運がアップするパワースポットとして、多くの観光客から人気です。
 
所在地

〒036-1343 青森県弘前市大字百沢字寺沢27

アクセス

弘前駅から弘南バス枯木平行き「岩木山神社前」下車

問い合わせ

0172-83-2135

公式サイト

https://iwakiyamajinja.or.jp/ 

 

レジャー・体験で知る弘前の街


珍しい建物や史跡を見学するのはもちろん素敵ですが、せっかくなら実際に弘前市の魅力を体感してみてはいかがでしょうか?
というわけでここからは、弘前市をもっと知ることができるレジャースポットをご紹介します。
 

津軽藩ねぷた村
弘前の夏の夜を彩る「ねぷた祭り」



 
「時期が合わなくてねぷた祭りに行けない……」という方は、ぜひ「津軽藩ねぷた村」を訪れてみてください。
 
「津軽藩ねぷた村」は、展示されているねぷたを見学できるだけではありません。
『津軽を丸ごと体験できる施設』として、民工芸の製作体験や津軽三味線体験、青森県産の農林水産加工品・朝採れ野菜の販売なども実施しています。
 
見て、体験して、食べることで、津軽や弘前の文化を知ることができる施設となっています。
 
所在地

〒036-8332. 青森県弘前市亀甲町61

アクセス

弘前駅から土手町巡回バス「文化センター前」下車 徒歩6分

入館料

一般:550円

高・中学生:350円

小学生:220円

幼児:110円

問い合わせ

0172-39-1511

公式サイト

http://neputamura.com/ 

 

津軽ゆめりんごファーム



出典先:津軽ゆめりんごファーム
 
弘前市といえばりんご。
そんなりんごの収穫体験ができるのが「津軽ゆめりんごファーム」です。
 
しかし「津軽ゆめりんごファーム」で採れるのはりんごだけではありません。
夏にはさくらんぼ、ブルーベリー、ももの収穫まで楽しむことができるのです!
 
そしてさらに嬉しいことに、採れたての果実を使った簡単スイーツ作りも楽しめます。
そのまま食べる果実はもちろん美味しいこと間違いなしですが、自分で作ったジャムやアップルパイ、タルトなども絶品でしょう。
 
所在地

〒036-8243. 青森県弘前市小沢山崎44-4

アクセス

弘前駅から車で30分

料金

13歳以上 600円

4~12歳 400円

3歳以下 無料

問い合わせ

0172-87-6089

公式サイト

https://yumeringo.net/ 

 

星と森のロマントピア



出典先:星と森のロマンピア
 
「星と森のロマンピア」は、津軽の森のなかにある複合型リゾート施設です。
 
露天風呂があるホテル「星の宿白鳥座」をはじめ、森のコテージや室内プール、森林科学館、テニスコート、ゴーカート場、スキー場など、さまざまなレジャーが揃っています。
 
なかでもおすすめなのが、満点の星を観測できる公開天文台「銀河」。
一般の方が利用できる天文台としては県内唯一の施設で、使用されている望遠鏡も県内最大級のものです。
 
静かな森のなかで、光り輝く星たちを眺めながら、ゆったりと過ぎる時間に身を任せてみるのも良いかもしれませんね。

 

所在地

〒036-1505 青森県弘前市水木在家字桜井113-2

アクセス

弘前駅から車で30分宿泊・日帰り

料金

プランにより異なります。

問い合わせ

0172-84-2288

公式サイト

https://www.romantopia.net/ 

 

まとめ

 
今回は弘前市の名所と言われる公園や旧跡についてご紹介してきました。
歴史的な建造物や公園を訪れることで、弘前市の時代の流れを知ることができるはずです。
 
また、民工芸品の製作やりんご狩りなどを実際に体験すれば、弘前市の文化を肌で感じることもできるでしょう。
「弘前市の観光を充実させたい」「弘前市のことをもっと知りたい」という方は、今回ご紹介したスポットへ、ぜひ一度足を運んでみてください。