【弘前の煮玉子屋】おやつにおかずにおつまみに 手軽で美味しい弘前の味

コロナ禍で急増した、ご当地グルメの自動販売機。
有名店の味が自販機で買える、しかも時短調理できるということで、人気は衰えを知りません。
弘前市で人気のご当地グルメ自販機と言えば、弘前の煮玉子屋でしょう。
元々は、道の駅などで販売されていた煮玉子ですが、自販機で買えるようになったことで、ますますファンが増えています。
そんな新しい弘前の味、弘前の煮玉子をご紹介します。

「煮玉子専門店」弘前に生まれる




さて、煮玉子と言われて皆さんはどんな想像をするでしょう。
ラーメンに入ってる「味玉」のように、半熟の味付き卵を思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし、弘前の煮玉子屋はその名の通り「煮込み卵」。
ゆで卵をじっくりじっくり丁寧に煮て作られる、まさに「完熟」卵なんです。
弘前の煮玉子屋は、この煮玉子だけを商品としてスタートし、現在もほぼ煮玉子だけを販売しています。

一体、なぜこのユニークなお店が生まれたのかを、代表の石岡さんに伺ってみました。
「元々、東京のIT企業で会社経営をしていましたが、父が他界したのを契機に地元弘前に戻ってきました。
遠隔で首都圏と繋がって業務を続けたり、行政機関の依頼を受けたり色々していましたが、食に関する業務ではありませんでした。」
全く違う業種で活躍されていた中で、石岡さんのお母さまが2010年頃にお惣菜店を開業されます。

誰かに止められても、やりたいことは止められない性分だと知っているため、厳しいだろうと思いつつも見守っていたという石岡さん。
しかし一ヶ月が経ち、お世辞にも軌道に乗ったとは言えない状況を目の当たりにし動き出します。
「将来は煮玉子屋になりたいと思っていましたし、妻にも話していました。
そこで、惣菜ではなく煮玉子を作って販売する店にするよう母に伝え、レシピも渡しました。」

実は、煮玉子の商品化について考えていた石岡さん。
お母さまが始められた惣菜店を拠点に、商品を煮玉子一本に絞った製造販売に踏み出しました。
開店当初は、お母さまが主体で切り盛りするため、販売店は近場でないと配達できず、購入できる場所は限られていました。

しかし、イベントや催事などでの販売や、SNSを活用したプロモーションなどにより、「弘前の煮玉子」の認知度をじっくりゆっくり上げていきます。
こうした地道なPR活動に6年ほどかけ、販路も拡大し、2017年に店名を改め「弘前の煮玉子屋」となったのです。

シンプルだからこそ難しい煮玉子屋




煮玉子専門店「弘前の煮玉子屋」として一気に販路を拡大させた石岡さんでしたが、周囲の反応には厳しいものがあったと話します。
「正直、冷ややかな反応でした。
煮玉子専門店の意味がわからないとか、変なことやってる店ができたとか、直接私の耳にも届くほどでした。
ちなみに、母も煮玉子専門店なんか成り立たないと思っていたようです。」
食事のメインとは思えない煮玉子。
まして、弘前は卵が有名な町でも無いので、商売としては難しいだろうといった反応が多かったようです。
しかし、実際に煮玉子を手にし、食べたお客さまたちからの反応は違いました。
食べて美味しい、癖になる、だからリピート買いをしてくれるお客さまたちには、本当に感謝していると石岡さんは言います。

じわじわと知名度を上げ、リピーターも増えた弘前の煮玉子。
味付きゆで玉子というシンプルなものでありながら、実は出来上がるまでの手間がとてもかかります。
1日約2000個の煮玉子を作ります。
その分の大量の茹で卵を作り、殻を丁寧にむくだけでも大仕事です。
きれいな茹で卵を第一の鍋で煮込み、第二の鍋で煮込み、粗熱を取り一晩冷やしながら漬け込みます。
その後、更に第三の鍋で煮込み、急速冷却機を使用して約一時間以内に煮玉子の芯温を3℃以下に冷やして完成となるのだそうです。
もちろんこれはおおまかな流れで、実際には、正確さや丁寧さが要求される細かい作業も色々とあります。
「煮玉子作りに真剣に取り組もうとすればするほど、予想外の工程が必要になります。
商品の見た目がシンプルなだけに、これは正直予想外でした。」

石岡代表は、こうした製造に関することだけでなく、販路拡大に必要なJANコード発行に必要な工程や機材、消費期限を設定するためにどんな検査が必要かなど、煮玉子を取り巻く様々なものを調べて対応していかなければならないと話します。
「煮玉子専門店というのはどこにもありませんから、全てが初めて尽くしでした。
何をするにも決めるにも、一から調べていかなければいけませんでした。」
こうした日々研究の甲斐あって、弘前の煮玉子は弘前市民に愛される商品になっていきました。

コロナ禍だからこそできた自動販売機




当初は、弘前の煮玉子屋店舗の近くを中心に、県内の販売店に売り込んでの販売が多かったのですが、徐々に取り扱いたいという声が広がります。
「ここ数年、有り難いことにこちらが売り込むよりもオファーをいただくことが増えました。
中には、煮玉子ファンのお客さまから販売して欲しいとの声が寄せられて、問い合わせてくださる販売店さんもありました。」

こうして、弘前市民に弘前の煮玉子が根付く中、世の中は大きな変化を迎えます。
新型コロナウィルス感染症が拡大し、対面での接触を控えなければならない日々が続きました。
しかし、その中で急速に進化したと言えるのが、自動販売機でしょう。
様々な冷蔵・冷凍食品を販売可能な、屋外設置できる自動販売機が開発され、テレビなどのメディアでもご当地グルメ自販機を特集することが増えました。

そんな中、弘前の煮玉子も2021年夏に自販機での販売を開始しました。
「看板代わりに自販機を店頭に置きたいというアイディアは数年前からありました。
家族だけの少人数での業務はかなり労力を要するため、家族の健康面を考え、煮玉子屋の店舗での販売は概ね午前中で閉めていました。
そのためせっかく来ていただいても購入できないというお客さまも少なくありませんでした。
そこで、自動販売機があれば看板にもなるし、来店されたお客さまにもその場で買っていただけると考えていたんです。」

コロナ禍は大変ではありましたが、技術の進歩により念願だった自動販売機が設置できたのだと、石岡さんは話します。
自動販売機での販売については、24時間いつでも自分が食べたいと思った時に買える、待ち時間が無い、気軽に立ち寄れるなど、お客さまからも好評なのだそうです。

実は弘前の煮玉子屋店頭には、煮玉子だけでなく、他店の自販機も並んでいます。
煮玉子を買いに来た方が、気になって違う自販機からも買ってみるなどの相乗効果が狙いなのだそうです。
どれも美味しいものが並ぶので、もしかすると弘前の煮玉子屋店頭の自販機で、おやつからおかずまで買い物を楽しんでいるお客さまがいるかもしれません。

これからも煮玉子とともに




弘前の煮玉子屋商品は、現在3種類。
・弘前の煮玉子
・弘前の煮玉子真空パック
・弘前の煮玉子屋の親子煮

真空パックは、出来立ての煮玉子を食べたいというお客さまの声から生まれた商品。
買ったらそのまま熱湯に入れて温めることで、出来立ての美味しさが再現されるのだそうです。
熱々の煮玉子を食べてみたい方には、おすすめですね。

親子煮は、石岡代表の奥さまがご自宅での賄い的に作っていたものがあまりに完成度が高かったため、採用されて商品化したのだそうです。
あくまでも煮玉子がベースの、まさに煮玉子専門店。

そして、煮玉子の製造についても、少しずつ工程を見直し、味付けを変化させたりして「より美味しい煮玉子」を作るために、熱心に取り組んでおられます。
弘前の煮玉子屋が目指していることについて、代表の石岡さんはこう話します。

「弘前の煮玉子は、販売してからまだ10年余ですが、ご当地グルメとしてこれからも愛されていけたらと思っています。
青森県内外問わず、弘前の煮玉子を通して、弘前という町を知っていただけるのではないかと考えています。
弘前で生まれ弘前人が作った商品ですので少しでも地元に貢献できれば幸いです。」

現在稼働中の自動販売機はもちろん、煮玉子を買える場所はこれからも増やしていきたいという石岡さん。
初めて食べるのになぜか懐かしさを感じさせ、幅広い世代が食べられる優しい味。
弘前の煮玉子は、着々と弘前名物ご当地グルメになりつつあります。
 
〇店名:弘前の煮玉子屋
〇場所:弘前市稔町7-3
〇営業時間:7:00-12:00
〇定休日:不定休
〇公式:HP https://hirosaki-nitamago.com/
     WEBショップ https://www.hirosaki-nitamago.net/ 
    twitter https://twitter.com/taikinjp
    Instagram https://www.instagram.com/hirosaki_nitamago/
    Facebook https://www.facebook.com/Gourmet.Aomori.Hirosaki.Nitamago
〇その他:
弘前の煮玉子販売店や自動販売機設置場所は新設・変更などがありますので公式SNSにて最新情報をご確認ください。

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