【cafeDemiDemi】学生街に薫る珈琲、大学生も地元の方も自然と集う場所

グルメ

五重塔で有名な最勝院。
そこから新寺町へと続く通り沿いに、平屋建てのお洒落なお店があります。
左側の扉を開くと広がる珈琲の香り、そして穏やかな笑顔。
こぢんまりとした居心地良い空間、そんなcafeDemiDemiさんについて店長の佐々木さんにお話を伺いました。

出身は成田専蔵コーヒースクール cafeDemiDemiができるまで


cafedemidemi1
弘前で珈琲と言えばまずここ!と言われる成田専蔵珈琲店。
その運営会社でもある、有限会社弘前コーヒースクールに店主佐々木さんが入社したのは1999年7月のこと。
カフェ業務をメインとする成田専造珈琲店本店での勤務だけでなく、系列店の珈琲豆の焙煎工場であり営業や発送を担う北の珈琲工房にも勤務しながら日々珈琲と向き合っていました。

毎日お客様のために珈琲をお淹れして、帰り際に美味しかったよと笑顔で言っていただける。
そのことに、とても幸せを感じていたと言う佐々木さん。
お客様との、ほんの少しの接点も大切にされてきたのが伝わります。

カフェスタッフとして珈琲を提供するだけでなく珈琲豆の販売も業務の一環。
明確にお好みがあるお客様も居れば、漠然とした要望を伝える方も居ます。
お客様に応じて、お好みの珈琲豆を一緒に考え、場合によってはご自宅でできる美味しい淹れ方のアドバイスもされてきました。

「珈琲豆をご購入くださった方が、次にお会いした時に、美味しく淹れる事ができたよと声を掛けてくださることもありました。
お客様のお役に立てて良かったと、嬉しくなることが何度も何度もありました。」と佐々木さんは思い返してくれました。

元々好きだった珈琲を介して、たくさんのお客様とお話ができる仕事にとてもやりがいを感じつつ、その中で漠然とした夢も浮かび始めます。
「入社して3年ほどして、将来自分のお店を持って地域のオアシス的存在になれたらいいなと。
ここ弘前で珈琲の普及活動をさりげなく出来たらいいなと考えるようになりました。」
そこから、自分のお店を持つまで、夢を抱きつつ、業務をこなしつつ、珈琲とお客様とを繋ぐ日々が続きました。

謎の建物出現!から開店までDemiDemi(でみでみ)の理由


cafedemidemi2
こぢんまりとした、控えめな外装にも関わらず目を引く平屋建ては、実は2015年に既に完成していました。
通りすがりに、お洒落な二世帯住宅?両方お店?など気になってた方も居たようです。

夢がただの想像ではなく、実現化しつつある中、オープンまではゆっくりしっかりと時間を掛けていました。
基本的に店主一人で切り盛りするお店になるので、提供するメニューや店内の配置などを考え、開業を見据えて2020年5月、20年勤めた成田専蔵珈琲店をついに退社。
さあいよいよ、という時になって弘前にも新型コロナウィルスの影が忍び寄り、一気に広がるとともに、飲食業界にも様々な制限がかかってきました。

2021年の弘前さくらまつり、条件はあったものの、飲食の出店も復活しての開催となったこのイベントに、前職のお手伝いとして関わった佐々木さんは、現実と直面して愕然とします。
人気店、有名店であっても、お客さんが全然立ち寄らない、素通りされることもある。
飲食店を取り巻く環境はこんなにも厳しいのかと不安が湧き上がって来たと言います。

しかし、動き出した想いを止めることはできませんでした。
まずは、オープンさせる。
採算が取れないと判断したら、方向転換も考える。
カフェをやるんだという強い意志と、経営に対する冷静さの両方を抱えながら、カフェオープンへ向けて着々と準備を進めていきました。

さて、印象的な店名の「DemiDemi(でみでみ)」にはどんな意味があるのでしょう?
「”Demi”はデミタスカップ、デミタスコーヒーの”でみ”なんです。
フランス語で"半分"という意味を持つ"Demi"をふたつ並べることで、お客さまが半分お店も半分という分かち合いの気持ちと言う意味合いを持たせてみました。」
分かち合いをわかりやすく"ハーフ&ハーフ"とする案もありましたが、珈琲にちなんだ名前にしたいという想いもあり、DemiDemiに決定したとのこと。
でみでみ、というかわいい響きの中には、様々な想いが込められていたのですね。

オープンは2021年8月2日。
新型コロナウィルス感染症の拡大が収まらず、ねぷた祭りが中止になるなど、外食産業の冷え込みがますます進む中でした。
しかし、珈琲好きな弘前市民。
美味しい珈琲が飲めるお店として知られるようになると、少しずつその存在が定着していきました。

珈琲好きさんもそうでもない方も、楽しく過ごせる豊富なメニュー


cafedemidemi3
まずなんと言っても、美味しい珈琲が並ぶcafeDemiDemi。
珈琲豆は焙煎キャリア30年以上の方と相談して決めているそう。

看板メニュー:でみでみブレンドは「深いり」と「浅いり」の2種類。
これは、一般的に弘前では深煎りが好まれると聞きますが、世代によっては浅煎りを好む方も居ることから、多様化に対応できるようにと考えてのこと。
また、味の違いがはっきり出るように、抽出の仕方も変えているのだそうです。
季節の自家製シロップソーダや、りんごジュースなどもあるので、珈琲が苦手な方と一緒でも安心ですね。

フードメニューは、スイーツが中心。
季節で変わるシフォンケーキは、テイクアウトも可能です。
ふわふわしっとりな食感と、素材の美味しさがしっかり感じられます。
また定番のカスタードプリンは、ちょっぴりレトロ感のあるシンプルな美味しさ。
時々登場するパフェも、華やかなだけでなくそれぞれの美味しさのバランスが取れていて、リクエストも多い一品です。

四季を問わず人気の珈琲は、でみでみブレンド深いり。
そして店主オススメは、この深煎りにあんバタートーストの組み合わせです。
こちらのあんこは、なんと自家製!
甘さを抑えた粒あんは、食感も合わせて美味しいと好評なんだそうです。
珈琲らしいどっしりとした苦味の深煎りとあんバタートースト。
軽めのランチとしても、もちろんおやつにも、ちょっと贅沢な美味しさです。

スイーツはどれも珈琲によく合いますが、ペアリングに迷ったらお声がけすると相性の良い珈琲を案内してくれます。

これからのでみでみ


cafedemidemi4
立地が弘前大学医学部に近いこと、文京町キャンパスにも歩いて行けることから、学生のお客さんが多いcafeDemiDemi。
それだけでなく、ベビーカーでお散歩がてら立ち寄られるママさんやご近所さん。
タクシーで珈琲豆を買いに来られ、お勤めを退職されてゆっくりと自分時間を楽しまれるお客さま。
幅広い世代が、美味しい珈琲に誘われるようにやって来ます。

コロナ禍真っ最中の開店から1年を乗り越え、これからどんな場所にしようと考えているのでしょう。
「珈琲の淹れ方について、質問されることがよくあります。
せっかくなので、ご家庭でも美味しく飲んでいただけるように、今後珈琲のワークショップができたらと考えています。」
お店で楽しんでいただくだけではなく、家でも珈琲を気軽に楽しめる人が増えると、ますます「珈琲の街」として盛り上がっていけそうですね。

「将来的には、あくまでも珈琲を中心にしながら、作家さんをお招きしての多種多様なワークショップなど、こぢんまりとしたカルチャースクールの場としても店舗を活用していけたらいいですね。」
珈琲薫る店内で、老若男女様々な人たちが集い、楽しめる空間。
cafeDemiDemiは「みんなの居場所」になってゆくのかもしれません。

まとめ


cafedemidemi5
学生さんが実習の合間に、バイトの帰りに、テイクアウトのために立ち寄って、ちょっと世間話をして元気に去っていったり。
ご近所さんらしきお客さんが、入ってくるなりずっとおしゃべりして、オーダーをうっかり忘れてしまって苦笑いなんてことも。

そんなお客さまたちを、店主佐々木さんは学生たちの母のように、年配の方を心配する娘のように、穏やかに接してくれます。
どんなお客さまにも、ゆるやかに優しい時間を提供してくれるcafeDemiDemi。
幅広い世代が自然と集まれる場所づくりは、簡単なようで実は難しいのですが、少しずつそんな場所になってきている、優しいお店です。

店舗データ
cafeDemiDemi(でみでみ)
弘前市新寺町52-2
駐車場 店舗前5台
営業時間 11時-18時(ラストオーダー17:30)
定休日 水曜・木曜(臨時休業あり)
ドリンクテイクアウトあり
休業日やメニューなどはインスタグラムにて随時情報発信中
https://instagram.com/cafedemidemi