東京都内には300店舗以上あるスターバックス。
スタバの愛称で親しまれ、皆さんもよくコーヒーや休憩時間などに利用していると思いますが、青森県弘前市にも三店舗出店しています。
今回は弘前市にある三店舗の内、歴史的建造物を利用した「弘前公園前」にある店舗について紹介したいと思います。
まちを元気にするカフェ
桜の名所として様々な見どころがあり、桜の季節になると「弘前さくらまつり」が開催され、多くの観光客でにぎわう弘前公園。
弘前公園の前に今回紹介するスターバックス コーヒー 弘前公園前店があります。
こちらの店舗は日本で二店舗目となる登録有形文化財を利用したお店です。
元々は陸軍第八師団の官舎として、1917年に堀江佐吉の六男・堀江金蔵の施工によって建築された建物です。
堀江佐吉は津軽地方の名棟梁として、旧弘前偕行社や旧第五十九銀行本店本館など、現在観光名所となっている明治大正期の西洋建築を手がけた有名な人物です。
こちらの建物は寺院や神社などに使用されている建築技法のひとつである「切妻破風<きりつまはふ>」を屋根に取り入れつつ、ヨーロッパで発達したハーフティンバー風の洋風建築技法を取り入れた、和洋折衷のデザインが採用されている外観です。
皆さん一度は目にしたことがあるスターバックスの看板が建物の外観とマッチしており、とってもおしゃれです。
おしゃれなのは外観だけではなく、店内も大正・昭和レトロの雰囲気が味わえる作りで、地域の素材や伝統工芸がアレンジされています。
弘前市の地域性・歴史・建造物に敬意を払って作られた店舗ですが、どのようなコンセプトで店舗が作られたのでしょうか。
スターバックスの広報担当者様にお話を伺うことができましたので、紹介したと思います。
スターバックス広報担当者様「弘前公園前の店舗のコンセプトは”まちを元気にするカフェ”です。
そのため弘前のまちとのつながりを大切にしたいとの願いを込め、地域性を生かしたアートワークや店舗デザインを取り入れました。」と仰っていました。
この様な思いで作られたスターバックス コーヒー 弘前公園前店ですが、どのようなところが見どころなのでしょうか。
【見どころその1】大正時代の雰囲気が楽しめる和室
スターバックス コーヒー 弘前公園前店の見どころについて紹介したいと思いますが、まず一つ目は和室です。
こちらの和室には、津軽の伝統織物の技法であるこぎん刺しが背もたれに施してあるソファがあります。
更に開放的な大きな窓からは四季折々の景観が楽しめる日本庭園を眺めることができ、ソファに座りながら、落ち着いたひと時を過ごすことができます。
また天井や壁画には、青森県産のヒバの木を使用しており、壁土には、青森県の名産であるホタテの貝殻と、店舗で使用したコーヒーの豆かすを練り込んでいます。
この様に見どころ満載のスターバックス コーヒー 弘前公園前店。
是非弘前へ行ったらこちらの和室でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
【見どころその2】建物の歴史の変遷が分かる洋室
スターバックス コーヒー 弘前公園前店の見どころその2は洋室です。
こちらのお店の洋室へは、100年以上にわたる建物の歴史の変遷が分かる写真が展示しており、弘前の歴史と文化について、コーヒーを飲みながら楽しめます。
さらに弘前さくらまつりが開催される4月下旬~5月の上旬頃になると、窓から弘前公園に植えてある満開の桜をはじめとして、四季折々の弘前公園を楽しむことが出来ます。
和室同様こちらの洋室も非常に人気のある席ですので、ぜひ弘前公園を訪れる機会があれば、スターバックス コーヒー 弘前公園前店でほっと一息ついてみるのもいいかもしれませんね。
津軽地方の技法を使った限定グラス
現在弘前市内のスターバックスは、「弘前公園前店」に加え、「TSUTAYA BOOKSTORE 弘前ヒロロ店」「弘前さくら野店」の三店舗があります。
弘前市内にあるスターバックス三店舗でしか販売していない限定商品がありますので、紹介したいと思います。
弘前市内のスターバックス限定商品は「津軽びいどろ HIROSAKI 266ml <3080円税込>」です。
弘前市内で販売している「津軽びいどろ HIROSAKI 266ml 」 は弘前公園の桜をモチーフにした柔らかなピンクの色合いを表現したグラスで、津軽の職人が一つ一つ丁寧に仕上げた逸品です。
津軽びいどろとは、陸奥湾近辺で作られていた漁業用浮玉の製法を応用して作られたガラス工芸品です。
津軽半島の西側にある七里長浜の砂を材料に、難易度の高い「宙吹き」の技法を用いて生み出されたそうです。
こうした津軽地方の伝統技法を用いた「津軽びいどろ HIROSAKI 266ml」。
多くのお客様が購入している人気商品ですので、気になる方は是非お早めに購入してください。
人気商品で品切れになっている場合もありますので、ご購入前にお問い合わせください。
土地と産業と人を大切にしたい思いから生まれた地域限定商品
弘前市内だけで販売している限定商品「津軽びいどろ HIROSAKI 266ml」はスターバックスが展開しているサービスの一つである「JIMOTO made Series」の一環です。
「JIMOTO made Series」はいったいどのようなサービスなのでしょうか。
スターバックスの広報担当者様に伺うことが出来ましたので紹介したいと思います。
スターバックスの広報担当者様「「JIMOTO made Series」とは、日本各地にあるその地元の産業、素材を取り入れた商品開発を行い、その地元の店舗のみで販売するシリーズです。
その土地、その土地の産業、その土地にいる人のことを大切にしたいという思いを育むために、このシリーズは生まれました。」と仰っていました。
スターバックスは地方の伝統工芸や連綿と続いてきた産業を大切にしており、、弘前市以外にも鳥取・京都・山梨(甲府)など全国14店舗で地域限定商品を販売しています。
気になる方はスターバックスコーヒージャパンのHPをご覧になって旅先で購入してみてはいかがでしょうか。
いつもと違うスターバックスを感じてほしい
今回はスターバックス コーヒー 弘前公園前店について色々と紹介しましたが、今後の展望についてスターバックスの広報の方から伺いましたので、最後に紹介したいと思います。
スターバックスの広報担当者様「弘前公園前店にある洋室では四季折々の弘前公園の表情を眺めながらゆったりとした時間を楽しむことができます。
もちろん洋室以外も、当時の会議室を利用したパーエリアや日本庭園が望める和室などで、大正時代の雰囲気を感じながらゆったりと過ごしていただけます。
そのため、多くの観光客や地元のお客様には、いつものお店と少し違うスターバックスを体験していただければと思います。」と仰っていました。
この様にスターバックスは地域や地域に根付いている伝統技法などを大切にしている企業様です。
ぜひ弘前市へ遊びに行く機会がありましたら、弘前公園前店に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はスターバックス コーヒー 弘前公園前店について色々と紹介しました。
弘前公園の散策が終わってから弘前公園前店のスターバックスでほっと一息つくのもいいかもしれませんね。
次回も弘前市内にある飲食店や観光地など、ネットに載っていない情報をお届けしていきますので、お楽しみに。
店名 | スターバックスコーヒー弘前公園前店 |
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場所 | 弘前市上白銀町1-1 |
営業時間 | 07:00~21:00 |
電話 | |
公式 | |
その他 | - |
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