弘前で観光するなら必見!2026年は、弘前城の天守が元の場所へ戻る111年ぶりの「曳戻し」の年です。
東北唯一の現存天守がジャッキで持ち上げられた「揚家」の最新レポートから、8月開催の巨大な城を引っ張るイベント「ひっぱれ!けっぱれ!弘前城」の楽しみ方まで徹底解説します!
イベント名 | 弘前城天守曳戻しイベント「ひっぱれ!けっぱれ!弘前城」 |
|---|---|
場所 | 〒036-8356 |
開催期間 | 2026年8月22日(土)・2026年8月23日(日) |
公式 | ・HP ・Instagram |
その他 | ・天守曳戻し体験一般申込みは7月6日まで |
天守の中に入れなくても諦めないで!100年に一度の「動くお城」を見るために

せっかくの名城観光、いざ到着して「弘前城天守の中には入れません」の看板や足場を目にすると、がっかりしてしまう方は少なくないでしょう。
しかし、2026年に限っては、ここで320円(一般大人)の入園料で諦めるのは、とてももったいないことです。
現在、弘前城は111年ぶりとなる歴史的転換点「天守曳戻し(ひきもどし)」の時を迎えています。
これは石垣修理のために移動させていた天守を、本来の場所へと帰還させる壮大なプロジェクト。
総重量約400トン、高さ14.4メートルもの重要文化財が、27台の油圧ジャッキに支えられ、ゆっくりと敷設されたレールを滑る――。
完成された「静」の姿よりも、400トンの歴史がダイナミックに「動いている今」こそが、一生に一度、あるいは「100年に一度」の最大の見どころなのです。
今この瞬間にしか立ち会えない、動的な文化遺産の鼓動、ぜひ感じてみませんか。
なぜ今、天守を動かすのか?

そもそも、なぜ数百トンもの天守を動かす必要があったのでしょうか。
その理由は、城の土台である本丸東面の石垣に、外側へ向かって膨らむ「はらみ」という現象が進行していたためです。
石垣の裏側に詰められた土が粘土質であったため水はけが悪く、冬の間に水分が凍結して膨張し、長年にわたり内側から石垣を押し出し続けていました。
大地震などで石垣が崩落し、天守ごと倒壊する危険性が高まったため、石垣を一度完全に解体して積み直すという途方もない大工事が決定したのです。
実は明治時代にも石垣崩落の危機があり、地元弘前の名工・堀江佐吉の指揮によって天守の移動(曳屋)が行われています。
つまり今回の工事は、大正4年(1915年)の曳戻しから111年ぶりに同じ歴史を繰り返す、まさに1世紀に1度の歴史的事業なのです。
6月の「揚家(あげや)」が無事完了!宙に浮く天守
6月12日から22日にかけて、油圧ジャッキを用いて天守を持ち上げる「揚家」が行われました。
段階的に作業が進められ、合計76センチメートルのジャッキアップが完了しています。
その流れを写真でご紹介しましょう。
まず、昨年の弘前さくらまつり期間中の写真です。
2015年の曳屋から11年近く、弘前城天守は広場の真ん中にありました。
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この後、2025年11月下旬から、弘前城天守への入場は中止となりました。
2026年のさくらまつりでは、90度向きが変わった展望デッキが新設されています。
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そして、6月12日、いよいよ天守が仮台から切り離され、5cmジャッキアップされました。


続いて、6月20日の揚家。
この時は、まさに上げているところを見ることができました!


これが、遠目から見ていると、まったく動いているかわからないほど、ゆっくりと慎重に上げられていきます。
機械の駆動音が聞こえることで、かろうじて動いている中だと感じました。
10分近くかけて13cm上昇、この日は49cmまで上がりました。
動きが止まった時には、固唾を飲んで見守っていた人々から拍手が起きていました。


その後も数日に分けて天守のジャッキアップは続けられ、6月22日に76cmもの高さにまで上昇しました。
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今はこの天守を横移動させるための、土台部分の調査や、レールを敷設する作業が進められています。

地震があったので、もう一度見てきました
6月25日、八戸方面で震度6前後の大きな地震がありました。
その後28日にも震度5の揺れ。
幸いにも弘前は震度2~3程度で済みましたが、宙に浮いているお城が心配になり足を運んでみると……。

浮いた足元にもしっかりと足場が固定されていて、まったくずれた気配がありません。
よかった!
この先も大きな地震が起こらないように、岩木山に祈っておきました。
今後の「天守移動」スケジュール

天守はこれから大きく3段階に分けて移動します。
1次移動(6月下旬〜7月): 直線距離で約70メートル離れた天守台へ向かう最初の工程として、約19メートルの移動が行われます。この後、7月中旬までに約25度の回転をさせます。
2次移動(8月下旬): 8月21日からのイベント期間を含み、約37メートルの移動が行われます。その後、前回とは逆向きに約25度回転させて、角度を元に戻します。
ここから約6mもの高さまで天守をジャッキアップします!
3次移動(11月中旬): 最終的な移動が行われ、天守が完全に天守台へと着座し、曳戻し工事が完了します。
あなたも城を動かせる!?「天守曳戻し体験」参加者募集中
111年ぶりとなるこの大事業では、8月21日(金)から8月28日(金)の期間、弘前公園全域で記念イベント「ひっぱれ!けっぱれ!弘前城」が開催されます。
最大の目玉は、レールに乗った天守を大勢の参加者が綱で引く「天守曳戻し体験」です!
現在、一般参加枠の申し込みを受付中ですが、締切は7月6日(月)までと迫っています。
既に募集人数の5倍近い申込があるそうなので、わたしも抽選に当たることを祈りつつ応募しました。
弘前市の募集ページ>弘前城天守曳戻し - 曳戻しイベント - 弘前市
曳戻しだけじゃない!まるでお祭りのような記念イベント「ひっぱれ!けっぱれ!弘前城」の見どころ
「曳戻し体験には参加できないかも…」という方もご安心ください!
イベント期間中の弘前公園は、まるでお祭りのようなにぎわいに包まれます。
8月21日(金)オープニング: 19時30分からプロジェクションマッピング、20時からはドローンショーや花火が上がり、本丸がライトアップされます。
8月22日(土)・23日(日)のお祭り: 二の丸や四の丸では出店が並び、物産館も営業します。さらに、水遊びができるウォーターパークや、弘前城争奪全日本綱引き大会、和舟運行やカヌー体験、謎解きクイズラリーなど、お楽しみ企画が目白押しです。
8月24日(月)~28日(金)撮影スポット: 天守曳戻しの疑似体験ができる撮影スポットが開放され、天守の前で綱を曳いているような記念写真を撮ることができます。
弘前城の「今」を、市民ライターが追いかけます!

100年に一度の歴史的瞬間を迎えている弘前城。
日々姿を変えていくその様子は、今しか見られない貴重な光景です。
今後も弘前Naviの市民ライターが定期的に現場へ足を運び、曳戻しに向けた進捗状況やイベントの様子を追っていきます。
弘前城の「今」が気になる方は、ぜひまた弘前Naviをチェックしてくださいね!
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