約16万人が暮らす青森県弘前市。
青森県弘前市は伝統的なお祭りが盛んにおこなわれている地域です。
例えば春になると弘前城下に咲き誇る桜を愛でる弘前さくらまつり。
こちらの弘前さくらまつりでは様々なイベントが開催され多くの観光客でにぎわいます。
また秋になれば、弘前城下に植えられた1000本の楓や桜がライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出す「弘前城菊と紅葉祭り」が開かれます。
このように様々なお祭りが開催されている弘前市。
しかし青森県弘前市と言えば、忘れちゃいけない伝統的なお祭りがあります。
それは弘前市で開催される夏の弘前ねぷた祭り。
弘前ねぷたまつりは、国の重要無形民俗文化財に指定されており、弘前市内を戦国時代・三国志・水滸伝などを題材とした武者絵が描かれた扇形のねぷたを独特な掛け声をかけながら勇ましく練り歩く活気のあるお祭りです。
弘前ねぷたを間近で見学できるスポットがあるのを皆さんご存じですか。
そのスポットとは津軽藩ねぷた村です。
津軽藩ねぷた村では弘前ねぷた祭りで使用されている等身大の弘前ねぷたを見学できたり、祭りの歴史や津軽地方の文化を学んだり、体験できるスポットです。
津軽藩ねぷた村では一体どのようなねぷたや津軽地方の文化を学んだり、体験できるのでしょうか。
今回は青森県弘前市にある津軽藩ねぷた村について色々と紹介していきたいと思います。
観光客や地元の人々が津軽文化を見て・聞いて・楽しく学べる津軽藩ねぷた村
弘前公園近くにある津軽藩ねぷた村。
津軽藩ねぷた村はいったいどのような場所なのでしょうか。
それは弘前市の伝統的なお祭りであるねぷたや津軽地方の文化を県外の人々や地元の人々に知ってもらいたいとの思いからできた観光地です。
そのためこちらの施設では訪れた人々へねぷたや津軽の文化を感じてもらうため、様々な展示物体験ができます。
また地元の小学生・中学生、修学生が津軽藩ねぷた村を訪れて津軽地方の文化を学びに来ているそうです。
更に外国からいらっしゃるインバウンド観光客に対して、津軽ねぷた村を知ってもらうため、英語・中国語〈繁体・簡体〉・フランス語・ドイツ語・スペイン語・韓国語・タイ語など表記したパンフレットを用意したり、津軽藩ねぷた村で勤務している従業員の方がマニュアルを用いて弘前ねぷたの説明をしたりしています。
このように津軽藩ねぷた村ではねぷた祭りや津軽地方の文化を楽しんでもらうように工夫を凝らしていますが、どのような展示物や体験イベントが行われているのでしょうか。
ここからは津軽藩ねぷた村で展示物や体験などのオススメについて、津軽藩ねぷた村で働いている方へお話を聞きましたので、いくつか紹介していきたいと思います。
津軽藩ねぷた村のオススメスポットその1:ねぷた祭りで使われたダイナミックな山車と太鼓
弘前市で開催される夏のねぷた祭りでは、戦国時代の武将や中国の明の時代に書かれた小説・水滸伝に登場する人物・三国時代の武将など絵が描かれた主に扇方の山車が町中を練り歩きますが、津軽藩ねぷた村では夏のねぷた祭りに使用される等身大の山車が展示されています。
津軽藩ねぷた村へ行くと、弘前ねぷたの館に大迫力の等身大ねぷたが来場者の方をお出迎えしてくれます。
そして、弘前ねぷたの館に展示されている水滸伝に登場する黒旋風〈こくせんぷう〉・李逵〈りき〉や三国志の蜀〈しょく〉の国を建国した劉備〈りゅうび〉の奥さん・孫尚香〈そんしょうこう〉の等身大の山車を見ることができます。
更に津軽藩ねぷた村では来場者の方がバチをもってねぷた祭りで使用している太鼓を実際に叩くことができます。
展示されている山車はとてもダイナミックで、ねぷた祭りで使用していた太鼓も叩ける事から、ねぷた祭りの雰囲気を楽しめると評判の高いスポットです。
また津軽藩ねぷた村のねぷたの間「ヤーヤ堂」ではねぷたの歴史や由来について色々と知れ、こちらの名前になっている「ヤーヤ堂〈ドー〉」の意味についても理解できます。
ねぷた祭りについて見て楽しむ・知って楽しめる津軽藩ねぷた村のおすすめスポットの一つですので、ぜひご覧ください。
津軽藩ねぷた村のおすすめスポットその2:津軽三味線の生演奏
津軽藩ねぷた村のおすすめスポットその2は、津軽地方の文化の一つ津軽三味線の生演奏です。
津軽藩ねぷた村では50分ごとに様々な方がねぷた祭りで使用されていた等身大の山車をバックに津軽三味線を来場者の方の前で生演奏。
ダイナミックな津軽三味線の演奏は一見価値ありで、代表的な演奏曲は津軽じょんがら節や家族連れのお子様を飽きさせないようにアンパンマンマーチなどを演奏する奏者もいます。
こちらの津軽三味線の生演奏も大人気で津軽藩ねぷた村のおすすめのイベントの一つです。
津軽藩ねぷた村のおすすめスポットその3:津軽文化を体験できる民工芸
津軽地方は様々な伝統工芸があります。
例えば、江戸時代から作られている津軽凧や明治時代から受け継がれてきた津軽こけしなどがあります。
これらの伝統工芸を津軽藩ねぷた村では、職人さんが作っている姿を見ることができます。
更に津軽藩ねぷた村では、実際に伝統工芸品を職人さんと一緒に来場者の方が作ることも可能です。
体験できる具体的な内容は、上記で挙げた津軽凧や津軽こけしへの絵付けや、吊りこまと呼ばれる独楽にオリジナルの絵を描くといった内容で、オリジナルな伝統工芸品を作成できます。
このようにできたオリジナルの伝統工芸品はお持ち帰りでき、多くの来場者の方から高評価を得ているイベントの一つとして、津軽ねぷた村ではおすすめの人気スポットの一つとして賑わっています。
津軽ねぷた村のおすすめスポット番外編:歴史の風情を感じる展示物
ここからは津軽ねぷた村のおすすめスポット番外編として、隠れた人気スポットを2つ紹介したいと思います。
番外編おすすめスポットの一つ目は、国の登録記念物に指定されている日本庭園「揚亀園(ようきえん)」です。
こちらの庭園は「大石武学流」と呼ばれる津軽地方の伝統的な庭園様式によってつくられた庭園で、岩木山から用いた岩木石を色々な場所に設置。
更にこちらの「揚亀園」には弘前市指定文化財として認定されている「揚亀庵(ようきあん)」と呼ばれる茶室が併設。
こちらの茶室とあわせて見学することで日常生活では味わえない、ゆったりとした雰囲気を感じつつも歴史の趣を楽しめる空間として人気を博しています。
津軽藩ねぷた村オススメ番外編:絶品津軽の郷土料理・貝焼きとけのう汁
津軽藩ねぷた村のオススメ番外編その2としましては、津軽藩ねぷた村館内にある旨米屋と呼ばれるお食事処です。
旨米屋では色々な郷土料理を楽しめます。
津軽藩ねぷた村のオススメは、貝焼きけの汁定食(1320円)です。
こちらの貝焼きけの汁定食に使用されている貝は津軽地方で採れたホタテを使用し、味噌で煮付けた後に、出汁に溶き卵を混ぜ合わせたとってもおいしい一品に仕上がった料理です。
更にけの汁はだいこん・ゴボウなどの野菜類の他に山菜類などを入れて醤油と味噌で味付け足した汁物。
こちらのけの汁と貝焼きに舌鼓を打ちつつ、鉄釜で炊き上げたふっくらご飯と一緒に召し上がると得も言われぬ満足感を得られることでしょう。
ぜひ津軽藩ねぷた村を訪れた際はこちらの旨米屋をぜひ訪れてください。
津軽藩ねぷた村の人気のお土産品と言えば、清水森ナンバ!!
青森県弘前市と言えばリンゴの名産地として知られ、リンゴを使ったお菓子のお土産品が多くあります。
もちろん津軽藩ねぷた村にも、アップルパイやアップルパイスナックなどリンゴを使ったお菓子のお土産品があります。
しかし津軽藩ねぷた村のオススメのお土産品は「清水森ナンバ」です。
「ナンバ」は津軽地方でとうがらしを意味する、歴史のあるとうがらしです。
「清水森ナンバ」の歴史は古く400年以上も前から存在し、その起源は津軽藩の初代藩主・津軽為信〈つがるためのぶ〉が京都から持ち帰ったことがきっかけで広がったとされています。
そして津軽為信が持ち帰った「ナンバ」は、現在の弘前市清水森地区で盛んに育成されていったことから「清水森ナンバ」と命名されたと言われています。
津軽藩ねぷた村では「清水森ナンバ」の一味唐辛子(500円)や一升漬(540円)として販売されていますので、お土産品として購入してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は青森県弘前市にある津軽藩ねぷた村について紹介しました。
余談ですが、津軽藩ねぷた村では2022年2月22日の猫の日にちなんで、猫の可愛らしいねぷた「津軽招き猫ねぷた」を販売するそうです。
気になる方はぜひ津軽ねぷた村で購入してみてはいかがでしょうか。
次回もまた青森県弘前市にちなんだオススメのスポットや隠れた名店などをピックアップしていきますので、お楽しみに。
館名:津軽藩ねぷた村
住所:青森県弘前市亀甲町〈弘前駅から車で約10分〉
TEL:0172‐39‐1511
営業日:年中無休〈新型コロナウイルス感染拡大や祝日により、営業時間・休日が異なる可能性がございますので、事前にお電話にてご確認ください〉
営業時間:見学・体験エリア〈有料エリア〉:9:00~17:00〈閉館時間は17:30〉まで
ショッピングエリア:9:00~17:00まで
お食事処・旨米屋:11:00~15:00まで
料金:下記に表記
個 人団 体(25名以上)一 般550円(税込)450円(税込)高・中 学 生350円(税込)300円(税込)小 学 生220円(税込)200円(税込)幼 児(3才以上)110円(税込)100円(税込)
※修学旅行・社会科見学などの教育旅行生の場合は24名以下でも団体料金。
※民工芸品製作体験のお客様で、施設見学を行わない来場者の方は入村料金不要です。
(民工芸品製作体験のお客様でも施設見学を希望される来場者の方は上記の入村料金が別途必要です)
※売店・食事処などのショッピングエリア(フリーエリア)のみを利用する来場者は入村料金不要。
※有料見学コーナーもありますので、詳細はHPをご覧ください
HP:http://neputamura.com/