津軽地域の夏祭りは宵宮(よみや)と呼ばれ、たくさん露店が出店し、かなり盛り上がることもあります。
そこで本記事では、2025年に規模が大きい宵宮を開催する、弘前市・弘前市周辺の神社や日程等をまとめて紹介します。
通常、地域のお祭りと言えば、周辺住民しか行かないことが多いかもしれません。
大きいお祭りだといろいろな地域の方が参加するため、別の地域の人も気軽に参加しています!
いずれも有名な神社のため観光にもオススメです。
各神社で、毎年同じ時期に開催しているので、お目当てがある方は来年もチェックしてみてください。
宵宮(よみや)とは?
宵宮とは、例祭(神社で毎年行う行事のうち、最も重要なもの)の前夜に行う前夜祭のことです。
当番の家や御旅所に奉られていた神霊が例祭のために本社へ帰る「還御祭(かんぎょさい)」に相当するため、もともとはお祭りのなかでもかなり重要な行事でした。
現在の宵宮は、神社によっては参道に屋台や露店が並び、地元の一大イベントになっています。
最勝院・八坂神社

引用:http://www15.plala.or.jp/SAISYOU/
最勝院と八坂神社は、弘南鉄道「中央弘前駅」から徒歩約10分のところに隣り合うように建っているお寺と神社です。
最勝院には国の重要文化財である五重塔が建っており、深みのある朱色で塗られた姿はとても華やか。
重要文化財に指定されている五重塔のなかでは日本最北端に位置しており、堂々とした姿は必見です。
宵宮の規模は弘前市内のなかでも特に大きく、多いときは150店以上の露店・屋台が出店します。
朝いちばんに打ち上げ花火があがったら、宵宮開始の合図。
日が高いうちから参道を埋め尽くすほど多くの人が訪れます。
日が暮れると、露天の頭上に設置されている裸電球に明かりが灯ります。
牛くしが焼ける匂いや唐揚げを揚げる香り、屋台の人の話し声など、夏祭りムードが一気に高まりますよ。
神社名 | 最勝院・八坂神社 |
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場所 | ・最勝院 ・八坂神社 |
開催日時 | 2025年7月7日 |
電話 | 0172-34-1123 |
公式 | |
その他 | - |
弘前八幡宮

引用:https://www.instagram.com/hirosakihachimangu/
弘前八幡宮は、弘前城から徒歩約30分のところにある神社です。
弘前城から見た鬼門を守護する神社として重要な役割を担っており、かつては神社の維持費や関係者の生活など全てに弘前藩の予算が充てられていました。
現在も地元を守る神様として、多くの人からの信仰を集めています。
弘前八幡宮の宵宮の規模も大きく、参道には露天と屋台が出店するほか、数々の奉納行事も行われます。
津軽神楽、地元の消防団による纏振り(まといふり)、獅子踊り、三味線サークルの演奏など、奉納行事の演目はさまざまです。
宵宮の日しか見られないものもあるので、ぜひ早いうちから境内に足を運び、舞や踊りを鑑賞してみてください。
宵宮へ行くときは、弘前八幡宮の境内の散策もお忘れなく!
本殿・唐門は国の重要文化財に指定されており、歴史的価値の高さが評価されています。
桃山時代の建築技法を伝えつつ、弘前ならではの地元色を残している姿は圧巻。
宵宮を訪れる際は、本殿・唐門へのお参りもしてみましょう。
神社名 | 弘前八幡宮 |
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場所 | 〒036-8057 青森県弘前市大字八幡町1丁目1-1 |
開催日時 | 2025年7月31日 |
電話 | 0172-32-8719 |
公式 | ・HP |
その他 | - |
胸肩神社

引用:http://kiramekilog.com/?p=4988
胸肩神社は、JR・弘南鉄道「弘前駅」から徒歩約15分のところにある神社です。
坂上田村麻呂が807年(大同2)に「大野」という地に弁財天を祀ったのが起源で、1662年(寛文2)に現在の地へ移転しました。
弘前市内の神社の中では宵宮の日が早く、毎年6月30日に行われています。
宵宮当日は近くの道路が歩行者天国になり、道の両脇には屋台がズラリと並びます。
屋台飯に舌鼓を打つだけでなく、射的のような遊びもできるので、子どもから大人まで楽しめること間違いなし!
夕方になるとお神輿も運行し、お神輿を担ぐ人の掛け声や沿道からの歓声で大変賑わいますよ。
境内を散策するときは、本殿の横の建物内にある湧水も要チェック。
湧水が龍の口から注がれている近くには白蛇の置物が置いてあり、水が出ている様子を見守っているようにも見えます。
宵宮当日は日が落ちると境内は電球で明るく照らされ、幻想的な景色が見られます。
神社名 | 胸肩神社 |
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場所 | 〒036-8183 青森県弘前市品川町89 |
開催日時 | 2025年6月30日 |
電話 | 0172-32-8059 |
公式 | |
その他 | - |
猿賀神社

引用:https://www.instagram.com/sarukajinjya/
猿賀神社は、弘南鉄道「津軽尾上駅」から徒歩約20分のところにある神社です。
弘前市の隣町である平川市の神社ですが、電車を使えば弘前市内からでも簡単にアクセスできます。
日本書紀によると、367年(仁徳天皇55)に北夷の反乱を平定するために派遣された、田道命ゆかりの地であるとのこと。
793年(延暦12)に坂上田村麻呂によって現在の地に祠が作られ、807年(大同2)に社殿が造営されました。
宵宮は旧暦のお盆に該当する日に行われており、2023年の開催日は9月28日(木)から30日(土)と遅めです。
宵宮当日は真っ白の一之鳥居から本殿に向かって露店がたくさん並び、夕方以降は他の人と肩が触れそうなほど多くの人で賑わいます。
境内では日中から舞の奉納も行われ、華やかな楽器の音色や豪華な衣装でお祭りの熱気を体感できますよ。
また、蓮の花が咲き誇ることでも有名な神社です。
猿賀神社の周辺は公園になっており、園内には鏡ヶ池と見晴ヶ池の2つの池があります。
鏡ヶ池は一面に蓮の花が植えられており、中央に浮かぶ胸肩神社(※上記で紹介した胸肩神社とは別の神社です)へ向かう橋を渡ると非日常感を味わえます。
見晴ヶ池ではボートを利用できるため、子ども連れにのアクティビティにもおすすめです。
ねぷた祭り期間中も蓮の花の見頃のため、ねぷた観光に訪れた方は併せてご覧ください!
神社名 | 猿賀神社 |
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場所 | 〒036-0242 青森県平川市猿賀石林175 |
開催日時 | 2024年10月5日~6日 |
電話 | 0172-57-2016 |
公式 | |
その他 | - |
岩木山神社

岩木山神社は、JR・弘南鉄道「弘前駅」から県道3号線を経由し、車で約30分のところにある神社です。
780年(宝亀11)に、岩木山の山頂に社殿を創建したのが始まり。
800年(延暦19)に坂上田村麻呂が麓にも社殿を設け、1091年(寛治5)に現在の地へ遷りました。
宵宮当日は参道の両側に大きな旗がいくつも並べられ、周囲の自然も相まって荘厳な雰囲気に。
石畳の参道から少し逸れたところに屋台が並び、たこ焼きや唐揚げ、ジュースなどを販売しています。
本殿や中門をはじめ境内には国指定・青森県指定の重要文化財が至る所にあり、岩木山神社は歴史的な価値がある宝物の宝庫とも言えます。
宵宮当日はカメラを片手に訪れて、貴重な景色を写真に収めてみてください。
神社名 | 岩木山神社 |
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場所 | 〒036-1343 青森県弘前市百沢寺沢27 |
開催日時 | 2024年9月21日~9月22日 |
電話 | 0172-83-2135 |
公式 | ・HP |
その他 | - |
豊田神明宮

引用:https://www.youtube.com/watch?v=SoiSCYvQREU
豊田神明宮は、弘南鉄道「弘前東高前駅」から徒歩約15分のところにある神社です。
「L」の字を描くように配置されている石造りの2つの鳥居か、注連縄が飾られている真っ赤な鳥居が目印。
境内には木が生い茂っており、夏の強い日差しを遮り涼しげな雰囲気です。
宵山当日は豊田神明宮へ向かう道路が歩行者天国になり、ヨーヨー釣りやクジ引き、焼きそば・唐揚げ・チョコバナナなどたくさんの屋台が並びます。
神社の境内の入り口には2階建ての建物に匹敵するくらい長いのぼり旗が掲げられており、お祭りムード満載ですよ。
境内には提灯が吊るされ、夜間でもとても明るいです。
普段は閉められている建物も、宵宮の間は解放されます。
1年のうち半年分の厄を払い、残り半年の無病息災を願う茅の輪も設営されるので、ぜひこの機にお参りしてみてください。
神社名 | 豊田神明宮 |
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場所 | 〒036-8101 青森県弘前市豊田1丁目6-6 |
開催日時 | 2025年7月2日 |
電話 | - |
公式 | - |
その他 | - |
夏の弘前市は最高気温が35℃に迫る日も!暑さ対策をしっかりして宵宮を楽しもう
今年の夏は梅雨明け後、猛暑が予測されるそうです。
日が高いうちから出かけるのはもちろん、夕方以降の外出でも油断はできません。
せっかくの宵宮、日傘・日焼け止めの用意やこまめな水分補給など、暑さ対策をしっかりとしたうえで楽しんでくださいね。