弘前の繁華街の一角に2025年4月にオープンした「カフェ&バー アトレ座」は、その立地と前身が大きな話題を呼んでいます。 

「気になっているけど一人で行って大丈夫？」と様子を見ている方に向けて、弘前在住の女性ライターが詳しくレポートします。

繁華街にあるピンクのビル…あれは？？ 

弘前大学病院前の道を南側に下った坂の先にあるのは、夜に賑わう繁華街です。 
その交差点を右に曲がってすぐに見えるピンクのビル。 

この１階に「カフェ＆バー アトレ座」がオープンしました。 
かつて成人映画館「テアトル弘前」が入っていた場所です。 

「テアトル弘前」は2024年3月に創業50年の歴史を終えました。 
その跡地を改装し、イベントスペース「ニューテアトル弘前」と、「カフェ＆バー アトレ座」が2025年4月にオープンしました。 

「あのピンクのビルに女性一人でも入れるカフェが！」と話題になっています。 

ビルの入口には詳しいメニューが掲示されていて安心感があります。 

さて、中に入ってみましょう！ 

アトレ座の中はどんな感じ？ 

ビルに入って右手側が「アトレ座」の入口です。 
映画館だった頃は受付窓口があり、職員の方が待機しているスペースだったそう。 

客席は4人がけのテーブル席が一つと、後はカウンター席。 
内装は新しくリニューアルされていますが、どこかレトロな雰囲気もあります。 

お酒のメニューも多く、車でなければ昼飲みもできちゃいます。

店内にはなつかしい’80年代のアイドルソングが流れていました。 
BGMはその日の雰囲気に合わせて店長さんが選んでいるそうです。 

これは昭和生まれにはたまらないですね。 

懐かしくも奥深いナポリタン 

フードメニューからナポリタンを注文しました。 
カウンターの向こう側でシェフが作っている様子が見える距離感です。 

楽しみに待っていると、ほかほかの湯気が立っているナポリタンが運ばれて来ました！

ナポリタンは甘酸っぱさとバターの風味を感じる洋食屋さんの味。 
初めて一人で喫茶店に入った時の背伸びした気分を思い出します。 

お子様ランチのような甘い感じではなく、お酒といっしょにいただくのも合いそうです。 
シェアしたい場合は取り皿もいただけるので、いくつか料理をオーダーして分け合うのもいいですね。 

大人味のスイーツも 

デザートにはアップルパイをいただきました。 
ふっくらした葉っぱのような形のパイに、アイスクリームが添えられています。 

ナイフとフォークでカットすると、カスタードクリームがトロっとあふれました。 

このクリーム、ほのかにラム酒の香りがして大人っぽい味がします。 
もちろんアルコール分は抜けているので運転する人も、未成年でも大丈夫。 

同行者はプリンをいただきました。 

こちらも昭和レトロな見た目ですが、カラメルソースにちょっと大人の風味があります。 

ニューテアトル弘前でのイベントも楽しみ！ 

店長の三上さんの心づかいで、隣接する「ニューテアトル弘前」も見せていただきました。

ここが映画館だった頃には入ったことがありませんでしたが、思っていた以上に小さな空間です。 
リニューアルにあたり客席はフラットにしたそうです。 

オープン時には名画上映や、津軽三味線の演奏、落語など様々なイベントが開催されました。 

また、この取材の翌日には「テアトル弘前シネマ倶楽部」主催の名画上映会があり、家族で「イージーライダー」を見てきました。 
アトレ座ではポップコーンやホットドッグも提供しているので、買っていくと映画館気分をさらに盛り上げられますね。 

この市民団体「テアトル弘前シネマ倶楽部」主催の名画上映会は、6月に4回の開催を予定しています。 
今後も定期的に上映会を開催するそうなので、気になる方はチェックしてみてください。 

テアトル弘前シネマ倶楽部　https://note.com/theatrehirosaki 

ニューテアトル弘前は映画館としての設備はもちろん、プロジェクターや音響装置も備えたイベントスペースとして貸出をしています。 
使い方をあれこれ考えるのも楽しいですね。 
https://grandpalace-hirosaki.jp/cafe_theatre/ 

老若男女問わず楽しめる大人の文化スポットに 

アトレ座が提供する空間はほどよく大人向けですがディープすぎず、女性一人でも、友達といっしょでもゆったり過ごすことができそうです。 
映画や演奏会を見る前後にカフェバーでドリンクやフードを楽しみながら歓談したり、余韻に浸ったりするのもいいですね。 

12時〜0時までと遅めの時間帯まで営業しているので、土手町近辺で夕方以降にカフェ難民になる方は桶屋町まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。 

こちらのピンクのビルはグランドパレス２号館ですが、１号館には昨年話題になった「泊まれるスナック」もあります。 
まだこれからオープンする店舗もあるようで、しばらくこのエリアから目が離せません。 

グランドパレス弘前 https://grandpalace-hirosaki.jp/ 

弘前に新しい文化の発信スポットができていく様子にワクワクしています。 
歩くだけでも楽しいスポットなので、ぜひ足を運んでみてください！