【ギャラリー森山】築100年以上の古民家の趣を感じながら展示作品を楽しもう!!

引用:https://www.instagram.com/gallery_moriyama/



ねぷた展やゆうれい展などの展示会を開催し、地元の方々や県外の方から人気を博している青森県弘前市の「ギャラリー森山」。
大正時代の建築物をリフォームしたギャラリーは、展示会に加え当時の雰囲気が楽しめる点も魅力的ですが、こちらではどのような展示会を開催しているのでしょうか。
今回は「ギャラリー森山」について、紹介していきたいと思います。



気軽に来場して青森県の作家が楽しめるギャラリー



閑静な住宅街の中にある「ギャラリー森山」。
こちらのギャラリーでは、開館した当初は地元の作家さんやねぷた絵などを中心に展示会を開催していましたが、現在では県外のクリエイターの作品も多く展示しています。
ギャラリー森山では2023年の11月までに5回展示会を開催しました。

3月~4月下旬まで「ひな祭り展」。
5月中「関野準一郎 版画 奥の細道展」。
6月~7月中旬まで「山の版画家 畦地梅太郎展」。
8月~8月中旬まで「ゆうれい展」。
9月下旬~11月上旬まで「芹沢銈介作品展」

様々な展示会を開催していますが、どの展示会も見所がたくさんあります。
今回は上記の展示会の中から、定期的に開催されている「山の版画家 畦地梅太郎展」「ゆうれい展」「芹沢銈介作品展」について紹介したいと思います。



見ごたえたっぷりの畦地梅太郎展



引用:https://www.instagram.com/gallery_moriyama/


ギャラリー森山で今年開催した「山の版画家 畦地梅太郎展」ではどのような作品を展示していたのでしょうか。
畦地梅太郎(1902-1999)は愛媛県出身の版画家。
山を主題とした風景画を多く残し、「山の版画家」として知られています。
本の装丁や描画などの分野でも活躍した人物です。

例えば、1967年に製作された「ハーケン」と呼ばれる作品があります。
ハーケンとは、岩壁や氷壁に打ち込んで使用する登山道具のことで、作品の中心にはハーケンを持った人物が描かれています。
こちらの作品は青色が特徴的で、単純に描かれていながらも力強い印象を感じさせます。
他にも畦地梅太郎氏の代表作品である「山男」シリーズもたくさん展示され、1956年に描かれた山男は、ライチョウと語っているような雰囲気を感じさせる作品です。

また風景の版画も多く展示されています。
一例をあげますと、九州の阿蘇山を題材にした作品は、真っ赤な山肌の山頂から煙がもうもうと立ち上がっている風景が描かれており、活火山の力強さが伝わる作品になっています。
上記で紹介した作品以外にもたくさんの見ごたえのたっぷりな作品を展示していました。



夏の納涼にピッタリなおどろおどろしいゆうれい展


引用:https://www.instagram.com/gallery_moriyama/


今年の青森県内は非常に暑く、39℃を超える日もあったそうで、弘前市でも日中の温度がかなり高く、暑い日々が続いていました。
ギャラリー森山では、とっても暑い夏の納涼にピッタリな展示会を開催しています。
その名も「ゆうれい展」。

ゆうれい展は毎年特に人気の展示で、県内だけではなく、県外からも多くの来場者があり、各種メディアでも紹介されるほどです。
今年は2023年8月1日~8月18日に開催されていました。

数あるこわーい展示作品の中でも、特におどろおどろしい作品が、「渡邊金三郎断首図」。
渡邊金三郎断首図は、その名の通り渡邊金三郎の生首が描かれた掛け軸です。

渡邊金三郎は実在した人物で、幕末の京都奉行の役人でした。
彼は倒幕派の志士を捉えて活躍しましたが、倒幕志士から恨みを買い殺害されてしまいました。

検視の際にこの断首図が描かれたとの説があります。
あまりにもリアルに描かれており、この断首図から滴り落ちる血は本人の血を使用しているのではないかとの言い伝えもあります。

更にこの断首図はある出来事が起きたことでも有名になりました。
1976年、テレビの生放送でこの掛け軸が全国放送された際、放送中に生首の目が開いたとされ、放送直後からテレビ局に電話が殺到したそうです。

ゆうれい展は、このように恐ろしい逸話を持つ「渡邊金三郎断首図」や「反魂香図」など、津軽地方の寺院に秘蔵されている作品を80点ほど展示し、夏の納涼を皆様へお届けしていました。
ゆうれい展は毎年お盆時期に開催される恒例企画となっていますので、気になる方は来年度の開催を要チェックです。



人間国宝・芹沢銈介の作品展


引用:https://www.instagram.com/gallery_moriyama/


2023年9月23日~2023年11月5日までは、「芹沢銈介作品展」を開催。
芹沢銈介(1895-1984)は静岡県出身の作家です。
型紙を置いて文様を染める「型絵染」の作家として知られ、重要無形文化財保持者(人間国宝)として、国内外問わず知名度の高い人物です。
今回の展示会は来場者の方に作品を見やすく見学してもらうように、「春夏秋冬」と呼ばれる四分割の作品を春・夏・秋・冬に分割して展示しています。
更に春の作品の周りには蝶々、秋の作品には秋の実りの文様をモチーフした飾りつけなどを行い、展示会場の雰囲気作りも行っていました。

更にこの展示会ではちょっと珍しいものが展示されていました。
それは芹沢氏が型染絵を作る際に使用した型で、普段は作家が使用した道具をお目にかかる機会がなく、希少性の高い作品です。

芹沢銈介氏の落ち着いた配色と、独創的な文様の細やかさを感じることができます。
2019年も開催されていたようですので、次回開催が気になる方はギャラリー森山公式Instagramをチェックしてみてくださいね。



大正時代の雰囲気が味わえる古民家ギャラリー


引用:https://www.instagram.com/gallery_moriyama/


ギャラリー森山は、建物自体にも見所がたくさんあります。
建物は大正時代の古民家を移築・リフォームしており、築120年以上が経過しています。

その中でも、見所が二つあります。
一つ目は大正時代の趣が感じられる建築様式です。
ギャラリー森山の中に入っていただくと、大正時代から使用されている茅葺屋根や大正時代の民家特有の梁を見ることができ、当時の趣が感じられます。

二つ目の見どころは庭園です。
ギャラリー森山の奥の間から見学できる庭園は、津軽地方で発展した大石武学流(おおいしぶがくりゅう)と呼ばれる様式が用いられ、灯篭や小山、池などに加え、礼拝石を庭園に設置しています。

そのため奥の間の椅子に腰かけると、縁側から設置物を眺めたり、つつじやサルスベリなどの春・夏のシーズンに咲き誇っている花を愛でることができます。
展示会で歩き疲れた体を休め、ゆったりとした時間を過ごせますよ。



自分も楽しみつつ訪れた人も楽しませたい!!



今回は弘前市にあるギャラリー森山について紹介しました。
ギャラリー森山の館長さんからは、「今後も色々な展示会を開催して来場される方に楽しんでいただきつつ、長くこのギャラリーを運営していきたいと考えております。」とお話ししていただきました。

古民家を再利用したギャラリー森山で、ゆったりとした時間を過ごしながら、わくわくドキドキできる作品をご覧になってはいかがでしょうか。
特に「ゆうれい展」や「ねぷた絵展」は定期的に開催され、県外の方からも大人気です
気になる方は、夏~秋の時期、ギャラリー森山公式Instagramをチェックしてみてください!



〇施設名:ギャラリー森山
〇場所:青森県弘前市樹木2-20-2
〇電話:0172-35-6787
〇営業時間:10:00~16:00
〇休業日:不定休
〇公式
 ・HP http://www.applehs.co.jp/
 ・Instagram https://www.instagram.com/gallery_moriyama/



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