【津軽弁】津軽の郷土料理+青森県産の地鶏=弘前の味を満喫できる駅弁!?


青森県弘前市では津軽地方の地域性を活かした「津軽弁」と呼ばれる駅弁を弘前駅の東西自由通路「あずましろ~ど」の駅弁コーナーで販売しています。
駅弁コーナーでは様々な駅弁を弘前市内にある各企業が津軽振興会へ卸して販売していますが、電話予約をしてからじゃないと購入できない「津軽弁」があるのをご存じですか。
その津軽弁を作っている企業の名前は「あきたや」です。
『あきたや』ではどのような「津軽弁」を販売しているのでしょうか。
今回は『あきたや』で販売している「津軽弁」について紹介したいと思います。 

郷土料理を色々な人に知ってほしい思いから津軽弁の駅弁に参加

観光地で知られる最勝院五重塔や弘前城等の近くにある『あきたや』。
『あきたや』はお祝い事や法事などの宴会会場を提供している企業であるため、利用されるお客様へ宴会コースや会食プランなどの料理を提供しています。
また『あきたや』では会合や小規模パーティーなど小規模な人数が集まった時のお弁当の配達も実施しております。
このような事業を実施している『あきたや』ですが、なぜ駅弁事業へ参加することになったのでしょうか。
その理由はあきたや広報の方曰く「2010年頃、弘前コンベンション協会などから、新しいコンセプトの元弘前で駅弁を作りたいのだが、やってみませんかと言うお誘いがありました。
そこで私たちは津軽地方から続く郷土料理を色々な方に知っていただきたいとの思いから、長年培ってきたお弁当事業のノウハウを駆使し、試行錯誤しながら駅弁を制作しました。
試行錯誤して作り出した駅弁が現在「津軽弁」として私たちが販売しているお弁当になります。」
このように仰っていました。
『あきたや』の長年のノウハウと津軽地方の郷土料理を知ってもらいたいとの思いからできた『あきたや』特製「津軽弁」はいったいどのような駅弁なのか、紹介していきましょう。 

肉質と旨みが凝縮された青森シャモロック弁当


「あきたや」特製のちょっと変わったネーミングである「青森シャモロック弁当」。
「青森シャモロック弁当」の名前の由来はいかした鶏をふんだんに使ったお弁当…ではありません。
青森県の地鶏である『シャモロック』を駅弁に使用していることが名前の由来になっています。
「あきたや」で使用している『シャモロック』には、弘前市近郊の大鰐町〈おおわにまち〉にある大鰐振興〈おおわにしんこう〉が飼育する『シャモロック』を使用。
『シャモロック』は鶏本来の味が良く、鶏のダシを取る際も味が濃厚であるため、しっかりと鶏の味がしみ込んだダシを獲ることができます。
更に『シャモロック』は肉のきめが細かく肉質や歯ごたえが良い点も特徴的です。
このような特徴を持つ『シャモロック』は、煮ても焼いても鶏本来の味を損なうことなく召し上がることができる人気の高いお肉で、多くの飲食店でも採用されています。
「あきたや」では『シャモロック』を駅弁に使用していますが、どのような料理として提供しているのでしょうか。 

鶏の旨みがマッチした「シャモロック」の炊き込みご飯

「あきたや」の「青森シャモロック弁当」では、青森県の地鶏で知られる『シャモロック』が様々な料理に使用されています。
例えば「青森シャモロック弁当」を開けると中央に炊き込みご飯がありますが、この炊き込みご飯に青森県産の地鶏である『シャモロック』が使われています。
炊き込みご飯は『シャモロック』のダシを醤油ベースで仕上げたご飯になっていますが、お米にもこだわっています。
「青森シャモロック弁当」に使用されているお米には粘り気が少なくあっさりとした味わいが特徴的な、青森県産のまっしぐらを使用。
青森県産まっしぐらのお米の味と『シャモロック』の鶏の旨みがマッチし、おかず無しでもそのままご飯がすすみます。
しかし「青森シャモロック弁当」の魅力は炊き込みご飯だけではありません。
おかずにも『シャモロック』を使用していますが、どのようなおかずなのでしょうか。 

ご飯のおかずにぴったりな『シャモロック』の治部煮

「青森シャモロック弁当」では、『シャモロック』はどのようなおかずとして提供されているのでしょうか。
それは『シャモロック』の治部煮です。
治部煮とは金沢県を代表する煮物で、鴨肉や季節の野菜などを一緒に入れて煮込む料理です。
あきたやではこの治部煮に『シャモロック』のお肉を使用しています。
鶏の旨みをしっかりと閉じ込め、あっさりとした口当たりでありながらしっかりと鶏の旨みを感じることができるおかずに仕上がっています。
『シャモロック』の治部煮と『シャモロック』の炊き込みご飯に加え、副菜として味噌漬けの沢庵やショウガの酢漬けが入った「青森シャモロック弁当」。
ご購入の際はあきたやで電話注文が必要ですので、弘前へ遊びに来た際は予約をしてからお越しください。 

パッケージにもこだわった「シャモロック弁当」

「シャモロック弁当」はお弁当の内容だけでなく、パッケージにもこだわりを持った駅弁です。
「シャモロック弁当」のパッケージには、津軽の夏祭りとして知られる弘前ねぷたまつりのねぷた絵が使われています。
こちらのねぷた絵には町内会である茂森〈しげもり〉津軽ネプタ愛好会製作のねぷた絵を採用。

このように弘前愛が存分に盛り込まれた「シャモロック弁当」。
パッケージにも注目して、召し上がってみてはいかがでしょうか。 

おいしいお弁当が盛りだくさんのあきたやの駅弁


「あきたや」では「青森シャモロック弁当」以外にもたくさんおいしい駅弁を販売しています。
例えば、「ばっちゃ御膳〈税込1290円〉」。
「ばっちゃ御膳」は貝焼き味噌を使ったごはんやいがめんちなど、弘前市の郷土料理がふんだんに使用されている駅弁で、観光客の方や地元からも人気の高い一品として知られています。 

また「シャモロック弁当」と同じく青森県産の地鶏を使用した『青森地鶏弁当〈税込1290円〉』は「シャモロック」を照り焼きで焼き上げており、「シャモロック」の鶏の味をガッツリ味わいたい方へおすすめしたい駅弁です。
他にも「弘前いがめんち弁当〈税込900円〉」なども販売していて、ここで紹介した以外の「あきたや」の駅弁もとってもおいしいのでぜひお試しください。 

駅弁を通して津軽の郷土料理をアピールしていきたい

「あきたや」ではどのような思いを込めて駅弁を製造しているのでしょうか。
「あきたや」の広報の方曰く「あきたやでは駅弁に津軽の郷土料理を盛り込んでいますが、津軽地方で食べられていた料理をそのまま提供するのではなく、召し上がる方がおいしく食べられるように様々なアレンジを加えながら、県外の観光客だけではなくて、県内の若年層の方にもアピールしていきたいと考えています。
また今後も時代時代のニーズに合わせた色々な駅弁を試行錯誤しながら作っていきたいと思っております。」と仰っていました。
津軽の郷土料理を全国ヘアピールするため試行錯誤しながら駅弁を開発しているあきたや。
あきたやの今後の展開にも注目ですね。 

まとめ

今回は弘前の駅弁を製造している「あきたや」の駅弁を紹介しました。
余談ですが、あきたやではお客様のニーズに合わせて宴会メニューなどの注文を受けているそうですので、もし弘前で宴会や小規模なパーティーを考えている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度注文してみてはいかがでしょうか。
また駅弁につきましても注文を頂ければ、弘前市内ならばお持ちいただけるのとの事でしたので、弘前市から帰りの列車であきたやの駅弁を召し上がりたい方はぜひ注文してみてはいかがですか。
今回のように弘前市で販売している駅弁などを今後も色々と紹介していきますので、次回もお楽しみに。
店名:あきたや 
場所:青森県弘前市茂森町〈車で約9分〉 
TEL:0172‐35‐8888 
受付時間:9:00~17:00 
定休日:なし 
HP:http://www.akitaya.net/ 

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