津軽塗以外もたくさん!お土産や記念品にもぴったりな津軽地域の工芸品まとめ
皆さんは津軽地域にどのような工芸品があるかご存じでしょうか。
津軽の工芸品と言えば「津軽塗」や「こぎん刺し」が代表的ですが、実は津軽塗以外にもたくさんの工芸品があります。
今回はお土産や記念品としてもぴったりな、日常的に使用することができる工芸品をピックアップしてみました。
工芸品を購入できる施設に加え、体験のできるスポットも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
津軽塗・こぎん刺しが気になる方は、こちらもぜひご覧ください。
>小林漆器
>古作こぎんの小さな展示室 ゆめみるこぎん館
>弘前市の伝統工芸と実際に体験もできる施設紹介!
津軽びいどろ
出展:津軽びいどろ
津軽びいどろは、青森県津軽地方で生まれた伝統的なガラス工芸品です。
独特の美しい色彩が特徴で、津軽の四季折々の自然風景からインスピレーションを受け、鮮やかな色合いや繊細なグラデーションが表現されています。
職人が一つ一つ作り上げるため、形や色の微妙な違いがあり、世界に一つだけの個性的な作品が楽しめます。
グラスや盃、箸置きなどの製品が有名な津軽びいどろですが、風鈴、ふくろうの置きものなどのインテリアや、一輪挿しなどの花器も販売されています。
また、スターバックス コーヒー ジャパンの「JIMOTO Made」シリーズでは、津軽びいどろのグラスが販売されています。
昼桜、夜桜、中目黒夏、ロースタリーの4種類で、100色以上の色をもつといわれる津軽びいどろならではの魅力が伝わる、表情豊かなグラスとなっています。
他にも、弘前市の老舗万年筆専門店「平山萬年堂」では「ちいさな林檎 ガラスペン」というびいどろのガラスペンが販売されています。
青森りんごをモチーフにした青森らしさが詰まったガラスペンで、プレゼントやインテリアとしても大人気。
同じくりんごモチーフのインク壺や、青森のご当地インクも販売されています。
津軽びいどろは、製造元の北洋硝子の工場直売所、百貨店や駅に隣接する施設などでお買い求め可能です。
津軽打刃物
出展:刃物事業部 有限会社二唐刃物鍛造所
津軽打刃物は、江戸時代に始まった約350年の伝統を持つ青森県弘前市の刃物工芸です。
農業が盛んな津軽地方で、農具や日用品としての刃物作りが発展し、技術が磨かれてきました。
現在では、りんごの剪定ばさみや包丁が主力製品となっており、刺身包丁や出刃包丁などの料理用包丁が特に有名です。
また、鋼を何層にも重ねて鍛えた独特な波模様が入った製品や、津軽塗とのコラボ商品など、デザイン性を重視した製品も増えています。
日常生活での使用だけでなく、プレゼントや海外の方への贈り物としても人気だそうです。
津軽打刃物は弘前市内の二唐刃物鍛造所や田澤刃物製作所、三國刃物製作所、さくら野百貨店、弘前市立観光館内の「さくらはうす」などで購入可能です。
見学も各工房で予約を受け付けており、弘前市立観光館を通じて詳細を確認できます。
津軽天然藍染
津軽天然藍染は、江戸時代に弘前市で広まり、農民や職人の日常生活に欠かせないものでした。
弘前市の「紺屋町」にはかつて藍染工房が軒を連ね、その名残として現在も地名が残っています。
その中でも有名な「川崎染工場」は、明治時代に一度閉鎖されましたが、平成に再興され、現在もなお藍染技術の復興と研究を進めています。
バンダナやストール、シャツ、タペストリーなどの、美しい染色が施された日常使いのアイテムが注目されています。
また、自然由来の染料には抗菌効果や防虫効果もあるため、実用性も兼ね備えています。
藍染の商品は川崎染工場でお買い求めいただけます。
また川崎染工場では、藍染体験をすることができます。
伝統的な染色プロセスを見学しながら、ゆっくりとした時間の中で染色を楽しむことができるため、おすすめです。
要予約のため、HPをチェックしてみて下さいね。
あけび蔓細工
出展:青森県庁ウェブサイト
弘前のあけび蔓細工は江戸時代から続く伝統工芸です。
あけび蔓や山ぶどうの皮を使った手編みの製品です。
あけび蔓の手編みバッグや山ぶどう皮のアクセサリー、小物入れなどが人気です。
青森県津軽地方では昔から良質なあけび蔓が採取でき、長い歴史の中で培われた技術により、丈夫でありながら美しい仕上がりの製品が作られてきました。
現在は、伝統的な技法を守りつつも、現代のライフスタイルに合ったデザインの製品が増えてきています。
手作りの温かみと自然素材の風合いが、使うほどに味わい深くなり、長く愛用できる点が評価されています。
あけび蔓細工は、弘前市の「宮本工芸」や弘前市立観光館内の「さくらはうす」、直売所、道の駅の工芸品コーナーなどで購入可能です。
また、弘前市内で体験教室を開催している工房もあり、実際にあけび蔓を編む体験ができます。
体験を通じて、伝統工芸の奥深さや手仕事の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
ブナコ
ブナコは、1960年代に青森県弘前市で誕生した工芸品ブランドで、世界最大級のブナ林が広がる白神山地のブナを使用しています。
ブナ材を薄く削った板を巻いて形作る独自の技法で製作されています。
2008年の洞爺湖サミットでは、各国首脳への手土産としてブナコのトレイが採用されるなど、国内外で高い評価を得ています 。
創業以来、テーブルウェア等のインテリア用品や、スピーカーなどが製作され、どれも木の美しさを活かしたシンプルかつ優雅なデザインが特徴です。
特に照明器具の「BUNACO LAMP」シリーズはその美しい曲線と光の拡がりが人気です。
また、最新の技術を用いたスピーカーは、音響面でも評価されています。
ブナコ製品は弘前市の「ブナコ株式会社」や「BUNACO Show Room BLESS」、オンラインショップ、弘前市立観光館内の「さくらはうす」などで購入できます。
西目屋工場では製作体験も可能で、直径24cmのボウルを作るプランや入門編のミニプランなどがあります。
また工場併設のBUNACOカフェでは、ブナコ製品に囲まれた店内でパスタやスイーツをお楽しみいただけます。
体験や購入の詳細は、西目屋工場の公式ウェブサイトで確認できますので、ご確認ください。
★併せて読みたい★
ブナコ株式会社
津軽焼
津軽焼は、青森県津軽地方の伝統的な陶芸品で、元禄時代(1691年)に津軽藩の津軽信政公が藩内に窯を開き、日用品として広まりました。
その後一時途絶えたものの、昭和11年に再興され、現在は大鰐町で産出される土やりんごの木灰を釉薬に用いるなど、地域の自然素材を活かした製品づくりがされています。
現代の津軽焼は、伝統的な技術と現代的なデザインを融合させ、食器、雑貨、アート作品など幅広い商品が展開されています。
特に、耐久性に優れた食器やシンプルで洗練されたデザインの食器が人気です。
例えば、鮮やかな色合いの「彩(いろどり)」シリーズのお茶碗や、実用的な「生姜すり」などがあり、日常使いからギフトまで対応するアイテムが揃っています 。
津軽焼の商品は「高野陶房」、「ひろの窯」、「津軽千代造窯」などの弘前市内の公房や、弘前市の津軽藩ねぷた村や弘前市立観光館内の「さくらはうす」で購入可能です。
津軽千代造窯では、毎月第三週の土曜日に電動ろくろ体験を行っており、手作りの楽しさを感じながら伝統工芸を学ぶことができます。
津軽金山焼
津軽金山焼は、青森県五所川原市金山地区で1985年に始まった新しい焼物の一つです。
その起源は、古代の須恵器にさかのぼり、約1000年間の生産中断を経て再び活気を取り戻しました。
特に、釉薬を使わず、1300度以上の高温の登り窯でで焼き締める技法が特徴で、自然な風合いと深みのある色合いを持っています。
現在、津軽金山焼は多様な商品を提供しており、食器やインテリア雑貨が中心です。
特に、ビールカップや茶碗、花瓶などが人気で、日常使いに最適です。
また、毎年春・夏・秋に開催される陶器祭りでは、特別な商品や割引が提供されるため、多くの人が訪れています。
購入は五所川原市にある「津軽金山焼」の窯場やオンラインショップで可能です。
津軽金山焼は伝統を受け継ぎながらも、現代のニーズに応えた製品作りを行い、地域の文化を発展させています。
まとめ
いかがでしたか。
今回は津軽地域の工芸品について紹介しました。
工芸品には、地域性や地域の歴史が詰まっています。
伝統的な手仕事の技術が生み出すアイデアは、使い込むほど手に馴染み、その質感やぬくもりが感じられるものばかりです。
現代の生活に馴染むデザインを持ちながらも、ふとした瞬間にその美しさに目が留まり、心を和ませてくれるような魅力があります。
どの工芸品も日々の生活をさりげなく彩り、ちょっとした特別感を与えてくれるでしょう。
ぜひ、日常生活に工芸品を取り入れてみてください。