青森りんごといえば、何の品種を思い浮かべますか?
「ふじ」や「王林」、「紅玉」などは身近な品種ですね。
実は青森県では、県の研究機関や大学、育種家たちによって、これまで数多くのオリジナル品種が生み出されてきました。
名前がかわいいものや、果肉まで赤いもの、切っても変色しにくいものなど、その個性はさまざま。
中には、県外ではなかなか見かけない珍しい品種もあります!
今回は、青森で生まれた個性豊かなりんご10品種を厳選してご紹介。
青森旅行のお土産探しや、りんご選びの参考にしてみてくださいね。
青森県の研究機関が育成したりんご5選
青森県では、県の研究機関によってこれまで数多くのりんご品種が開発されてきました。
ここでは、その中から個性豊かな5品種をご紹介します。
市場に出回らない幻の赤りんご!?「彩香(さいか)」

画像:特別栽培りんご 彩香 キズなし良品 青森県弘前市産 希少りんご
「彩香」は、青森県りんご試験場で開発された品種です。
「あかね」と「王林」を掛け合わせて生まれたりんごで、小ぶりながら鮮やかな赤色が目を引きます。
ひと口食べると感じるのは、甘みだけではない濃厚な味わい。
しっかりとした酸味と豊かな果汁が特徴で、どこか懐かしさを感じる“昔ながらの甘酸っぱいりんご”です。
そのまま食べるのはもちろん、アップルパイなどのお菓子作りにも向いています。
収穫時期は9月下旬から10月上旬頃と短く、日持ちもあまり長くありません。
栽培面積も限られているため、県外で見かける機会はほとんどない希少品種です!
まるでスイーツ!黄金色に輝く「星の金貨」

画像:星の金貨|減農薬りんごなら青森りんご産地直送大湯ファーム
「星の金貨」は、青森県りんご試験場で開発された黄色りんごです。
名前の通り、黄金色に輝く美しい見た目が特徴で、県内でも人気の高い品種のひとつです。
最大の魅力は、なんといっても驚くほど薄い果皮。
渋みが少なく、皮ごと食べやすいため、まるで果物を丸かじりするような感覚で楽しめます。
ひと口かじると、たっぷりの果汁と濃厚な甘みが口いっぱいに広がり、黄色りんごならではの上品な香りも感じられます。
一方で、この薄い果皮は傷つきやすいという一面も。
そのため大量輸送にはあまり向かず、県外のスーパーで見かける機会は多くありません。
青森の直売所や産直施設で見つけたら、ぜひ手に取ってほしいりんごです。
酸味好きに愛される緑りんご「はつ恋ぐりん」

画像:はつ恋ぐりんとは | 青森りんご「はつ恋ぐりん」公式サイト
鮮やかなエメラルドグリーンの果皮が目を引く「はつ恋ぐりん」。
青森県りんご試験場で開発された品種で、そのかわいらしい名前とは裏腹に、キリッとした酸味が特徴のりんごです。
近年は甘みの強いりんごが人気ですが、「はつ恋ぐりん」は酸味と甘みのバランスが大きな魅力。
ひと口かじると、爽やかな酸味とたっぷりの果汁が広がり、すっきりとした後味を楽しめます。
生で食べるのはもちろん、加熱しても果肉が崩れにくく、酸味がしっかり残るためアップルパイやタルトなどのお菓子作りにもぴったりです。
甘いりんごとはひと味違うおいしさを楽しみたい方におすすめの品種です!
旬はほんの数週間。夏限定のりんご「恋空(こいぞら)」

ロマンチックな名前が印象的な「恋空」は、青森県りんご試験場で開発された超早生品種。
8月上旬から中旬頃に収穫される、青森のりんごシーズンの始まりを告げる存在です。
濃い小豆色のような赤い果皮と、たっぷりの果汁が特徴。
夏に収穫されるりんごの中でも甘みが強く、シャキッとした食感とジューシーな味わいを楽しめます。
ただし、おいしさと引き換えに日持ちはあまり長くありません。
そのため広く流通することは少なく、「収穫されたらすぐ味わう」のが一番の楽しみ方。
青森でしかなかなか出会えない、旬の短い特別なりんごです。
変色しにくい不思議なりんご「千雪(ちゆき)」

画像:千雪
「千雪」は、青森県りんご試験場で開発された品種です。
最大の特徴は、切ったりすりおろしたりしても果肉が変色しにくいこと。
通常のりんごは切ってから時間が経つと果肉が茶色く変色してしまいますが、千雪は変色しにくく、美しい白い果肉を長く保つことができます。
もちろん、千雪の魅力はそれだけではありません。
酸味は控えめで、しっかりとした甘みがあり、シャキシャキとした食感も楽しめます。
すりおろして離乳食にしたり、サラダやスイーツのトッピングに使ったりと、幅広い料理で活躍することができます。
見た目の美しさとおいしさを兼ね備えた、青森生まれのユニークなりんごです!
青森県の国立大学・弘前大学が生んだ個性派りんご
弘前大学では、長年にわたってりんごの新品種開発に取り組んでいます。
果肉まで赤いりんごや、濃厚な甘さを持つりんごなど、その特徴は実に個性的。
今回はその中でも2つの品種をご紹介します。
旬はわずか…幻の黄色りんご「こうこう」

画像:こうこうりんご 蜜入林檎で希少な品種 糖度約15度 青森・他産地の販売 時間が経つと蜜は消えていきます
まず一つ目に紹介するのが、黄色いりんご「こうこう」。
最大の特徴は、その濃厚な甘みとコク。
「一度食べると、また食べたくなる(あどはだりする)」とも言われるほどで、黄色りんごの中でも根強い人気を誇ります。
一方で、おいしく食べられる期間が短く、傷みやすいという繊細な一面も。
そのため一般的な流通にはあまり乗らず、県外で見かける機会はほとんどありません。
青森で出会えたらぜひ味わってほしい、知る人ぞ知るレアなりんごです。
果肉まで真っ赤!?見た目も楽しい「紅の夢」

画像:紅の夢とは | 紅の夢
「紅の夢(くれないのゆめ)」は、弘前大学が育成した果肉まで赤いりんごです。
りんごを切ると白い果肉が現れるのが一般的ですが、「紅の夢」は中まで鮮やかな赤色。
初めて見ると驚くほどインパクトがあります。
生で食べるとしっかりとした酸味がありますが、加熱するとまろやかな味わいに変化。
果肉の赤さを活かしたアップルパイやジャム、ジュースなどに加工すると、その魅力がより引き立ちます。
見た目の美しさと個性を兼ね備えた、弘前大学生まれのユニークなりんごです!
こんな品種も開発中!
弘前大学では、「こうこう」や「紅の夢」のほかにも、さまざまな新品種の開発が進められています。
爽やかな香りと果実の大きさが自慢の「弘大みさき」、たっぷりの蜜が入る「きみと」、酸味を抑えた赤肉品種「美紅」、黄色い果皮と赤い果肉のコントラストが美しい「HFF60」など、その個性はさまざま。
りんご王国・青森では、今もなお新しいりんごが生まれ続けています。
▶公式サイト:リンゴ新品種 | 生物共生教育研究センター
生産者の情熱から生まれた個人育種品種
りんごの新品種は、研究機関や大学だけが生み出しているわけではありません。
実は青森県には、自ら交配を行い、長い年月をかけて新品種を育成してきた個人育種家もいます。
ここでは、そんな情熱から生まれた3つの品種をご紹介します。
皮をむいても真っ赤!?果肉まで赤い「栄紅(えいこう)」

「栄紅」は、青森県五所川原市のオリジナル品種。
原田久典氏と鈴木秀人氏によって育成・選抜された品種です。
最大の特徴は、果肉まで鮮やかな赤色をしていること。
一般的なりんごは皮をむくと白やクリーム色の果肉が現れますが、「栄紅」は中まで赤く色づいており、まるで“りんごの中にもうひとつりんごが入っている”ような見た目です。
その珍しさから流通量は多くなく、出会える機会は限られています。
見た目のインパクトはもちろん、ジュースやジャムなどに加工すると美しい赤色を活かせるのも魅力です。
弘前生まれの愛されご当地りんご「未希ライフ」

画像:未希ライフ|減農薬りんごなら青森りんご産地直送大湯ファーム
「未希ライフ」は、弘前市の育種家・工藤清一氏によって育成された品種です。
8月下旬頃から収穫される早生りんごで、さっぱりとした甘酸っぱさと、夏のりんごとは思えないほどシャキッとした食感が特徴。
暑い時期でも食べやすく、根強い人気があります。
名前の由来もユニークで、弘前を舞台にしたNHK大河ドラマ『いのち』の主人公・高原未希にちなんで名付けられました。
味だけでなく、弘前とのつながりを感じられる品種でもあります。
黄金色に輝く弘前生まれの「栄黄雅(えいこうが)」

「栄黄雅」は、「未希ライフ」と同じく弘前市の育種家・工藤清一氏によって育成された黄色りんごです。
「千秋」と「王林」を掛け合わせて生まれた品種で、高い糖度とほどよい酸味をあわせ持つ、甘酸っぱい味わいが特徴。
果汁も豊富で、黄色りんごならではの爽やかな香りも楽しめます。
全国的な知名度はまだ高くありませんが、津軽生まれの個性派りんごとして知られており、生食はもちろんアップルパイなどの加工にもぴったりです。
弘前市の Salon de café Ange(サロンドカフェアンジュ)では、この栄黄雅を使ったアップルパイを味わうことができます。
バター100%のパイ生地と栄黄雅の甘酸っぱさが相性抜群で、弘前を代表するアップルパイのひとつとして親しまれています。
▶詳しくはこちら
【salon de cafe Ange】弘前市でフランス料理・リンゴのデザート・景観が楽しめる洋食店をご紹介 | 青森県弘前市観光サイト 弘前Navi
番外編:県南で生まれた、令和の超巨大さくらんぼ「ジュノハート」

今回はりんごをご紹介してきましたが、青森県が生み出した注目の果物はりんごだけではありません。
近年大きな話題を集めているのが、青森県産業技術センター県南果樹部が開発した高級さくらんぼ「ジュノハート」です。
最大の特徴は、その圧倒的な大きさ。
500円玉を超えるほどの大玉もあり、一粒でも十分な存在感があります。
パリッとはじけるような食感と濃厚な甘みを兼ね備え、近年は青森を代表するブランドフルーツとして注目を集めています。
りんご王国として知られる青森ですが、実は新しい果物づくりにも挑戦し続けているのです!
まとめ
青森県では、県の研究機関や大学、個人育種家たちによって、これまで数多くの個性的な品種が生み出されてきました。
今回ご紹介した品種の中には、県外ではなかなか出会えないものや、旬の時期が短く現地でしか味わえないものもあります。
青森を訪れた際は、ぜひ直売所や産直施設をのぞいてみてください。
実は青森県の直売所では、名札に「あおり(青森県りんご研究所の略)〇号」とだけ書かれた、まだ名前が付く前の試験栽培段階のりんごが並ぶこともあります。
将来デビューするかもしれない新品種を、ひと足早く味わえるチャンスです…!
どんな味なのか想像しながら選ぶ時間も、品種王国・青森ならではの楽しみのひとつ。
ぜひ宝探し気分で、あなただけのお気に入りの品種を見つけてみてください!

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