弘前市周辺には文豪太宰治の記念館のほかに、実際に住んでいた家やゆかりの地が今も残っています。
また、有名作品に登場する食べ物や、太宰治にまつわるグッズ、お土産もたくさん販売されています。
今回はそんな太宰治の弘前市周辺のゆかりの地や、記念になるお土産を紹介していきます!
太宰治が実際に暮らした場所でその空気を感じる
太宰治が暮らしていた家は今も残っており、実際に中に入って見学することができます。
実際に足を運び、どのような暮らしをしていたのか感じてみましょう。
斜陽館
太宰治の聖地巡礼で絶対に外せないのは「斜陽館」。
こちらは弘前市から車で1時間弱の五所川原市にあります。
斜陽館は明治40年に建てられ、1階11室、2階8室、付属の建物や庭園を合わせると宅地約680坪にもおよぶ豪邸です。
日本三大美林のヒバをふんだんに使った重厚感のある建物は、国の重要指定文化財に指定されており、建物だけでも見に行く価値があります。
太宰は中学進学に伴い青森市に転居するまで、実際にこの斜陽館に住んでおり、斜陽館について、自身の著書『苦悩の年鑑』で「この父は、ひどく大きい家を建てた。風情も何も無い、ただ大きいのである。」と語っています。
太宰が生前使用していた執筆用具、直筆原稿なども展示されており、太宰がどのような生活を送っていたのかリアルに感じることができるオススメの聖地巡礼スポットです。
〇施設名:太宰治記念館「斜陽館」
〇場所:青森県五所川原市金木町朝日山412-1
〇電話:0173-53-2020
〇営業時間:9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
〇休館日:12月29日
〇公式:HP https://www.city.goshogawara.lg.jp/kyouiku/bunka/syayokan.html
Facebook https://www.facebook.com/shayokan
太宰治まなびの家
「太宰治まなびの家」は太宰が官立弘前高等学校在学期間中の約3年間下宿した建物です。
大正時代に建築され、中廊下型平面と呼ばれる当時では珍しい様式で作られた貴重な大正時代の建物です。
太宰が実際に暮らした2階の6畳間やその他建物内を解説員がわかりやすく説明してくれます。
また、不定期で朗読劇や演劇といったイベントも開催しています。
実際に太宰が暮らした場所ということで斜陽館同様、太宰ファンならこちらも絶対に外せません。
入場は無料です。
〇施設名:太宰治まなびの家
〇場所:青森県弘前市御幸町9-35
〇電話:0172-39-1134
〇営業時間:10:00~16:00
〇休館日:12月29日~1月3日
〇公式:HP https://dazaiosamumanabinoie.amebaownd.com/
Instagram https://www.instagram.com/dazaiosamu_manabinoie/
Twitter https://twitter.com/manabinoie
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太宰が愛した味を楽しむ
弘前市内には実際に太宰が通ったお店が残っています。
また、太宰の好物として作品に登場するメニューを提供するお店もあるので紹介していきます。
土手の珈琲屋万茶ン~太宰ブレンド~
弘前市土手町にある「土手の珈琲屋 万茶ン」は昭和4年から90年以上続く老舗の喫茶店。
その歴史は東北最古で、日本でも4番目に古いとされており、歴史と伝統のあるお店です。
太宰は旧制弘前高校時代にこのお店で珈琲を楽しんだことが知られています。
また、太宰以外にも洋画家阿部合成、作家石坂洋次郎等の芸術家も訪れていたそうです。
そんな万茶ンでは太宰が愛した珈琲を再現した太宰ブレンドを飲むことができます。
上品な苦味が特徴で、コーヒーが好きな人も普段コーヒーを飲まない人もぜひ飲んでみてほしいです。
クラシックの流れる落ち着いた雰囲気の店内で、太宰の愛した味をぜひ堪能してみてください。
〇店名:土手の珈琲屋 万茶ン
〇場所:青森県弘前市大字土手町36-6
〇電話:0172-55-6888
〇営業時間:10:00~18:00
〇定休日:火曜日、水曜日
〇公式:HP http://manchan.jp/
Instagram https://www.instagram.com/manchan_1929/
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ドデノメヘヤッコ~すじこ納豆~
2019年にオープンし、弘前の家庭料理を中心に提供している居酒屋食堂ドデノメヘヤッコ。
その聴き馴染みのない店名は津軽弁で「土手町のお店屋さん」という意味なのだそうです。
昭和レトロな雰囲気の店内には時代を感じる看板やおもちゃ、オブジェがずらりと並んでおり、その中にテーブル席とカウンター席があるアットホームな雰囲気です。
ドデノメヘヤッコでは、地元民に愛され、太宰も好んで食べていたと言われる「すじこ納豆」を食べることができます。
すじこ納豆は最近全国ネットのテレビでも紹介されることが多く、すじこのしょっぱさと納豆のネバネバ、海苔の風味がマッチして美味しいと話題になっています。
太宰治の代表作「人間失格」の原型となった小説「HUMAN LOST」の中でも太宰はこのすじこ納豆について、これがあれば他に何もいらなかったと語るほど。
太宰大絶賛のすじこ納豆をぜひ味わってみてください。
〇店名:ドデノメヘヤッコ
〇場所:青森県弘前市大字土手町101
〇電話:090-3121-6458
〇営業時間:17:00~23:00(LO22:30)
〇定休日:日曜日、その他不定休
〇公式:Instagram https://www.instagram.com/dodenomeheyakko/?hl=ja
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味新の駅弁「津軽弘前散歩」~若生昆布のおにぎり~
三陸海岸沖で獲れる若生昆布。
若生昆布は薄くて柔らかいのが特徴で、古くから津軽地方の人に愛されています。
太宰はこの若生昆布を使ったおにぎりを夜食として食べていたそうです。
この若生昆布のおにぎりや津軽の郷土料理が入った駅弁「津軽弘前散歩」は、弘前市宮川にある「寿司割烹味新」や弘前駅の駅弁販売コーナーで購入することができます。
シンプルでありながら、自然の塩のしょっぱさと磯の香りを感じる若生昆布のおにぎりは普通のおにぎりと一味も二味も違います。
実際に食べてその違いを感じてみてください。
〇場所:寿司割烹味新
〇場所:青森県弘前市宮川3-4-3
〇電話:0172-34-8000
〇営業時間:
・ランチ 11:00~14:00
・ディナー 17:00~21:30(LO21:00)
〇定休日:不定休
〇公式:HP https://xn--btr041b.com/
Instagram https://www.instagram.com/ajishin1943/
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太宰治に関連したお土産品
青森県では太宰治に関連したお土産も販売されています。
聖地巡礼の記念にぜひこちらもチェックしてみてください。
生れて墨ませんべい(南部せんべい八戸屋)
引用:https://omicole.net/aomori/omiyage/detail/7130
太宰治文学やその思想、生き方のキーワードにもなっている「生れて、すみません」という台詞。
この台詞は文学作品「二十世紀旗手」のエピグラフにもなっています。
そんな太宰の代表的な台詞をモチーフに、太宰治生誕100周年を記念して作られた「生まれて墨ませんべい」。
ユニークな名前とそのコンセプトからお土産として大人気の商品です。
青森県民にお馴染みの南部せんべいに、水揚げ量日本一を誇る青森県産いかのイカ墨が練り込まれており、風味豊かなごまの香りとほんのりとした甘さが口の中に広がります。
こちらは斜陽館向かいの金木観光物産館のお土産コーナーを始め、県内のお土産屋さんや駅等でも買うことができます
そのネーミングもさることながら、頭を下げる太宰治のイラストがとてもかわいらしく、お土産として喜ばれること間違いなしです。
〇商品名:生れて墨ませんべい
〇販売元:南部せんべい本舗八戸屋
〇場所:青森県むつ市新町47番3号
〇電話:0175-22-3324
〇公式:HP http://www.hachinoheya.co.jp/index.html
〇販売場所: 八戸屋、金木観光物産館「産直メロス」、その他県内の駅や空港、土産物屋など
津輕(ラグノオ)
引用:https://shop.rag-s.com/products/detail/90
「津輕」は太宰治生誕100周年を記念し、2009年に発売された、アップルファイバーを加えた素朴な味わいのクッキーです。
昭和19年出版の「津輕」初版本のデザインをイメージしたユニークなパッケージは太宰ファンでなくても心をくすぐられます。
クッキーからほのかに香るりんごの香りと、雪のようにホロホロした食感で津軽の風情を表現しており、その味はコーヒーやミルクティーと相性抜群。
パッケージの中に入っているしおりには太宰が描いたりんごのスケッチや津軽半島の地図のイラストが描かれ、中身までかわいらしいのがポイントです。
焼き菓子で日持ちが良く、見た目もおしゃれでお土産にぴったり。
太宰作品を読みながら食べるのもオススメです。
〇商品名:津輕
〇販売元:株式会社ラグノオ
〇場所:青森県弘前市百石町9
〇電話:0172-35-0353
〇公式:HP https://www.rag-s.com/
〇販売場所:
・青森県内のラグノオ各店舗、その他県内の駅や空港、土産物屋など
・オンラインショップ https://shop.rag-s.com/
リンゴ酒 津軽(トキあっぷる社)
引用:https://shop.toki-apple.com/items/63941638
太宰が太平洋戦争中に津軽地方を訪れた際に書いた自伝小説「津輕」。
この中で何度もリンゴ酒という言葉が登場し、そのリンゴ酒を再現したものが、トキあっぷる社の発売する「リンゴ酒 津軽」です。
リンゴ酒は太平洋戦争中にビールや日本酒の代わりに実際に飲まれていたもので、現代のシードルや果実酒とは全く異なります。
戦後、ビールや日本酒が手に入りやすくなってから徐々に姿を消し、太宰の好きだったとされるリンゴ酒は現在出回っていません。
また、戦時中だったこともありレシピも残されておらず、再現するのは難しいとされていました。
しかし、トキあっぷる社が青森県内のりんご農家や歴史資料館、太宰にまつわる人物の協力を基に、太宰の好きだったリンゴ酒を再現することに成功したそうです。
アルコール度数は7%とそれほど強くないことや、微炭酸であることから、普段あまりお酒を飲まない人でも飲みやすいのが特徴です。
太宰の愛したお酒をぜひ味わってみてください。
〇商品名:リンゴ酒 津軽
〇販売元:トキあっぷる社
〇場所:青森県五所川原市神山牧原15-1
〇電話:0173-29-3016
〇公式:HP https://shop.toki-apple.com/
Twitter https://twitter.com/toki_apple
Instagram https://www.instagram.com/toki_apple.jp/
Facebook https://www.facebook.com/toki.apple.jp/
〇販売場所
・直売場(青森県五所川原市神山牧原15-1)、その他県内の駅や空港、土産物屋など
・オンラインショップ https://shop.toki-apple.com/
まとめ
聖地巡礼ができる太宰治ゆかりの地を紹介しました。
今回紹介した場所以外にも、生前太宰治が立ち寄ったとされるスポットが弘前市周辺にはたくさんあります。
文豪の過ごした場所に実際に足を運び、その空気に触れてみてはいかがでしょうか。
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