今回紹介するのは、弘前市の老舗和菓子屋「開源堂 川嶋」です。
なんと大人気ゲーム「桃太郎電鉄」にもゆかりがあるのだとか!
実に豊富な種類の和菓子が販売され、友人への手土産や観光のお土産の購入にもおすすめしたいお店です。
店名 | 開源堂川嶋 |
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場所 | 〒036-8183 青森県弘前市品川町15 |
営業時間 | 9:00~18:30 |
定休日 | 不定休(定休日はInstagramやXでお知らせ) |
電話 | 0172-32-8556 |
公式 | |
その他 | - |
こだわり抜いた和菓子を作る開源堂川嶋
開源堂川嶋は創業大正14年と老舗の和菓子屋さんで、現在の店主は千葉県の和菓子屋で修業をされたそうです。
平成8年に弘前市へ帰郷してお店を継ぎ、今年で27年目になります。
開源堂川嶋の和菓子はお客様から評判が高く、筆者も数年前に友人から「春華だんご」をいただいたことがあります。
こちらは期間限定商品で春のみの販売となりますが、ゴマあん・きみあん・桜あんなど、6種類の色とりどりのあんこを使用した一口サイズのお団子で、とっても彩り豊かでした。
焼いたもち米を砕いてまぶしてあったため、香ばしさとあんの甘さがお口いっぱいに広がって、いくつでも食べられてしまいそうなほどおいしかったです。
季節限定商品を販売する際はSNSで情報発信をされていますので、春華だんごが気になる方はぜひチェックしてみてください!
春華だんごもきれいな和菓子でしたが、他の和菓子も、形がきれいで色使いも良く、写真映えばっちりです。
味よし・形よしの和菓子を販売している開源堂川嶋の和菓子は、あるこだわりを持って作っているそうです。
店主「私がお店の後を継いでから、ほとんどの商品を新しくリニューアルしました。
和菓子に使われている素材の味を、お客様に楽しんでいただきたいと思いながら、商品を考えています。」と笑顔で答えていただきました。
このように店主の思いが込められて作られた和菓子は、上生菓子・どら焼き・カップデザート・餅菓子・水菓子に加え、期間限定で販売している和菓子も含め、常時40種類程店頭に並べられています。
今回は、店主さんに伺ったおすすめの和菓子をいくつか紹介したいと思います。
名物・黒糖わらび餅
オススメ和菓子その1は「名物・黒糖わらび餅」〈1個195円(税込)〉です。
あんこの口どけの良さとわらび餅のつるんとした食感にこだわって作られた一品です。
特に暑い時期、さっぱりとした甘味を食べたいときにぴったりの和菓子です。
生麩を使用したふまんじゅう

オススメ和菓子その2は「ふまんじゅう」〈1個216円(税込)〉です。
開源堂川嶋で販売しているふまんじゅうには生麩を使用していますが、色々な工夫とこだわりを持って作られています。
ふまんじゅうに使用されている皮は、生麩によもぎを練りこんで作っているそうです。
そのため皮はもちもち感と歯ごたえのバランスがよく、つるんとしたのど越しです。
しかし茹で上がった生麩は水分が非常に多いため、早めに食べなければ中のこしあんに水分が移ってしまい、あんこと皮のバランスが崩れて、おいしくなくなってしまうそうです。
また購入から時間が経てば経つほど、素材本来のおいしさを楽しんでいただくことが困難に。
そこで、店主は冷凍販売を実施しました。
これにより時間経過によるあんこと皮のバランス崩れを防止することができ、いつ食べてもふまんじゅうをおいしく召し上がれるようになりました。
素材本来の味にこだわりつつ、いつ召し上がってもおいしく楽しんでいただくために工夫を凝らしたふまんじゅう。
持ち歩き時間が長めのときにもおすすめです。
弘前のモダンな街をイメージして作成した弘前どら焼き
オススメ和菓子その3は弘前のモダンな街をイメージして作った「弘前どら焼き」〈1個249円(税込)〉です。
こちらのどら焼きは東北新幹線の新青森駅が開通したときに作られた和菓子で、弘前の街をイメージしたどら焼きになっています。
まず弘前市の春のさくらまつりをイメージした桜の葉のフレークを皮に混ぜこむことで、桜餅のような風味を感じさせてくれます。
更にあんこには、バターを使用した白あんを使用し、青森県の名産品であるりんご「ふじ」のシロップ漬けを混ぜ込んでいます。
リンゴと白あんの甘さに加え、桜の葉っぱの甘じょっぱさも交わり、一度食べたら癖になる味わい。
弘前の名を冠した弘前どら焼きは、観光のお土産にもおすすめです!
大好評!!弘前名物・嶽きみを使用して作られた嶽きみぷりん
開源堂川嶋のオススメ和菓子その3は、弘前名物である嶽きみを使用して作られた「嶽きみぷりん」〈1個357円(税込)〉です。
こちらの和菓子は夏季限定の商品で8月の初旬~10月の初旬までの販売になります。
嶽きみぷりんは当初、嶽きみを粉砕したものをプリンと一緒に混ぜ込んで作っていましたが、この状態だとプリンの味が強すぎて嶽きみを使用しているのか分からなかったそうです。
試行錯誤の結果、プリンの上部には採れたての嶽きみの粒をジュレで固めたものを載せ、プリンの下半分はミルクプリンにしたそうです。
嶽きみのつぶつぶの食感を楽しみつつ、プリンの甘みも一緒に味わえるおいしい和菓子に仕上がっています。
また嶽きみとミルクプリンの色合いがとっても良く、写真映えするきれいな見た目です。
毎年夏になると地元・弘前市の方々の他に、県外のお客様も多く購入されるそうです。
有名な桃太郎電鉄の作者であるさくまあきら氏も購入し、「非常においしい」とTwitterでつぶやいています。
このように多くの反響を呼んでいる嶽きみぷりん。
ぜひ一度ご賞味ください。
従来の和菓子を育てつつ、丁寧かつ今風なお菓子を
今回は老舗の和菓子屋「開源堂川嶋」について色々と紹介してきました。
最後に今後の展望について店主からお話を伺うことができましたので、紹介したいと思います。
「まず当店は若年層のお客様も多くいらっしゃるので、今風の洋菓子と和菓子を組み合わせたものを販売していきたいと思います。
その上で、従来からある和菓子を大切に育てていき、いろいろなお客様にも知ってもらいたいと考えています。
また今までにない新しい和菓子を作り出して、販売していきたいです。」
まだまだ和菓子の未知なる領域を見つけ出すために努力を惜しまない開源堂川嶋。