大正時代から続く、歴史と伝統のある弘前さくらまつり。
毎年たくさんの方が弘前の桜を求めて訪れ、その規模は日本一とも言われています。
2023年は桜の開花が早く、4月15日からは準まつり期間、4月21日から5月5日までがまつり開催期間となります。
弘前公園の桜は「日本三大桜名所」のひとつ。
さくらまつりには国内だけでなく海外からも観光客が訪れ、その数は約200万人とも言われおり、ソメイヨシノやシダレザクラ、八重桜など52種類、約2600本もの桜が咲き誇る姿は圧巻です。
満開時はその重みで枝が垂れ下がり、間近で桜を眺めることもできます。
夜になるとライトアップされた桜が濠の水面に浮かび幻想的で見る人の心を奪います。
また弘前公園の桜は散った後まで美しく、さくらまつりは桜の開花状況に関係なくその全てが見所。
今回はさくらまつりで思い出に残る写真を撮るために押さえておきたい定番・穴場フォトスポット5選を紹介します。
一面ピンクの桜の絨毯 花筏
最初に紹介するのは花筏です。
花筏とは水面に落ちた花びらが春風に押し流されていく様子のことで、春の季語としても使われています。
桜の盛りが終わる頃、春の風に乗って約2600本の桜からたくさんの花びらが散り、弘前公園の濠に降り積もってピンク一色になる光景は、まるでピンク色の絨毯。
桜の絨毯、桜の畳とも例えられ、さくらまつりは満開の桜だけでなく、この光景ももう一つの楽しみです。
人気のfacebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」でも紹介され、世界中から注目されています。
この光景を見られる理由は濠のその作り。
濠は川の流れがないため、散った桜の花びらがたまりやすくなっています。
普通の川では桜の花びらはどんどん流れていってしまうため、他の場所では見ることのできない春の弘前の名物です。
花盛りの時期が美しいのはもちろん、散り際まで多くの人々を魅了します。
桜の花びらは水面に浮かぶと少しずつ色がくすんでいってしまうため、この光景が見られるのは満開後の数日のみ。
花筏は外濠と西濠で撮影することができます。
西濠ではボートに乗ってより水面の近いところから撮影することも可能です。
水面を覆いつくす花びらが織りなす桜の絶景をぜひ写真に収めてください。
自然が作り出した奇跡 桜のハート
桜の枝がハート形に見える場所は近年SNSで話題となっている弘前公園の隠れスポットです。
2本の桜の枝が重なり、空にハートが浮かび上がる様子を撮影することができます。
詳しい場所についてさくらまつり公式では非公開としていますが、目印にハートマークの切り株が設置されており、それを園内で探すのも楽しみの一つです。
また、人だかりができていることが多いので、人が多い所を探せば見つかるかも?
探すために園内をたくさん歩くことが考えられるので荷物は最小限にし、スニーカーなどの歩きやすい靴で行きましょう。
桜のハートは、当時の市の担当者が弘前公園内で恋人の聖地になりそうな場所を探していた時に、ハートのような形をしていた枝を樹木医が見つけ、そこから剪定作業を行い綺麗なハート形ができあがったそうです。
晴れた昼間に撮影すると桜のピンクと空の青さのコントラストが絶妙にマッチし綺麗な写真を撮ることもできますが、オススメの撮影の時間帯は夜。
ライトアップによって夜の方がハートの形が鮮明に見えます。
一日中公園いる場合はその違いを楽しむのもいいかもしれません。
人気フォトスポットゆえ、人の集まりが多いので写真の場所取りが重要です。
夫婦やカップル、ご家族でハートを背景に記念撮影をしましょう。
見上げると一面桜色 桜のトンネル
西の外周を囲む西濠。
両岸の沿道にはたくさんの桜が並び、その散策路の中にある桜のトンネルもおすすめのフォトスポット。
全長約360mの桜並木に天を覆ってたくさんの桜が咲き誇ります。
この場所はとくに枝が低い位置にあるので桜を間近に感じることができ、桜を綺麗に写真に収めることができます。
散策路から空を見上げると一面桜色なのでどこから撮影しても絵になりますが、オススメは桜のトンネルの両端。
その時間帯の陽の当たり方などカメラを構えてみてどちらから撮るか決めるのが良いでしょう。
この位置にはぼんぼりがあるので花見とお祭りを感じさせる一枚を撮ることができます。
桜のトンネルは混雑するスポットですが、この両端は中心部に比べて人混みがやや少ないので写真を撮りやすいのもポイント。
時間帯としては人通りが少ない早朝がおすすめ。
午前8時を過ぎると平日でも観光客でいっぱいなので注意が必要です。
トンネル内にはベンチもあり、そこで座って家族や恋人と一緒に写真を撮ることもできます。
桜を間近に感じながらお気に入りの一枚を撮影しましょう。
どこまでも続く桜と水面に反射する桜が美しい 西濠ボート乗り場
桜のトンネルを抜けたところにある西濠ボート乗り場。
ここでは西濠に並ぶ桜がどこまでも咲き誇る景色を見ることができます。
また、散った桜が流れてくる場所で、華やかさの中にある儚さも味わうことができる場所です。
ここは視界が開けているので全体を見渡した写真を撮ることができるのもオススメポイント。
また、桜と一緒にボートを写真に入れると一気に趣のある写真になります。
ここは比較的人混みが少なく、絶景を堪能しながらゆっくり写真を撮ることができるのも嬉しい点。
西濠のボートはさくらまつり開催中、9:00~17:00の間に乗ることができます。
ボートからの眺めも素晴らしいので、日中はボートから撮影するのもオススメ。
夜はライトアップされ、鏡のような水面に綺麗に桜が反射するので、暗くなってから行くのもオススメです。
今の場所で見られるのは今年が最後の可能性も 天守閣と岩木山
東北地方で唯一現存する天守閣が、弘前城の天守閣です。
日本全国で見ても天守閣は12か所しか残っておらず、その貴重な存在から国の重要文化財にも指定されています。
1810年の再建以降、もともとは弘前公園内の別の位置にあった天守閣ですが、至る所が傷み始め、地震がきた時に倒壊する恐れがありました。
城の基盤である石垣の補修工事を行うため、曳家という方法で天守閣を今の位置に移動。
高さ14.4メートル、総重量約400トンの3層からなる弘前城の天守を約3か月かけて動かしました。
約10年にも及ぶ大掛かりな工事は現時点で2025年終了予定とされています。
工事が終わり次第、天守閣は元の位置に戻ってしまうため、天守閣と岩木山と桜を絶好のアングルから同時に写真に収めることができるのは今年のさくらまつりがラストチャンスかもしれません。
撮影場所としては天守曳家工事のために作られた展望デッキから撮るのがマスト。
その位置関係から午後は逆光となってしまうので、午前中に展望デッキに登って撮影するのが綺麗に撮影するコツ。
夕暮れ時は夕日の淡いオレンジと桜のピンクの色彩が天守を囲む、美しい写真を撮ることができます。
青空に映える天守と津軽富士とも呼ばれる雄大な岩木山、そして弘前の春を彩る満開の桜の今しか見られないコラボレーションは絶対に写真に収めておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
さくらまつりの定番フォトスポット5選について紹介しました。
さくらまつりでは広い弘前公園全体が会場となるため、今回紹介している場所以外にもたくさんのフォトスポットがあります。
実際に会場に足を運び、まつりの活気や賑やかさを感じながらさくらまつりの楽しい思い出を写真に残しましょう。
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